2014年7月31日木曜日

DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その3

もともとは、キットを丁寧に組み立てれば充分と思っていました。それが途中、クオリティアップで個性を出したいと思い、鍔の塗装に手を出しました。そして無謀な挑戦は、次の次元へ……


ということで、ドールに持たせるために作り始めたはずの日本刀プラモデルに、いつの間にか肩までどっぷり漬かっているという間抜けな私のお話。


こちらの続編になります↓
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その1
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その2



刀身のメッキを落としてやすりがけをしたところまでは良いのですが、どうやって塗装しましょうか……なんて悩む必要はほとんどありませんでした。


便利な世の中になったもので、ネットでちょいと探せばちゃんとチャレンジされている先人がいらっしゃるんですね。


今回は、石屋模型店様のホームページを参考にさせていただき、刀身の塗装にチャレンジです。

※なお、無断でリンクを張るのは気がとがめましたので、気になる方は「日本刀 プラモデル」で検索してみてください。


ではレッツトライ。

なかごは組み立て時に接着する場所なので、マスキングします。


Fig.1 なかごはマスキング



まずは刀身を黒く塗ります。エアブラシで調色……は流石にハードルが高いので、私は市販のスプレー塗料を使いました。Mr.カラースプレーのメタルブラックを全面に吹きます。一往復×2回吹きました。


Fig.2 メタルブラック塗装



さて、ここで刃紋を入れるためにマスキングします。今回用意したのは、ボール紙を切り抜いて作ったこんなの(Fig.3)です。


Fig.3 刃紋を入れるためのボール紙


刃紋は適当です。それっぽくなると良いんですが……。


で、こいつをマスキングテープで留める。参考にさせていただいたHPでは、少しマスキングは浮かせると良いとのことでしたので、その教えに従います。峰にテープで留めるようにすれば、特に工夫せずとも自然に少し浮くと思……ってました。このときは、ね(詳しくは後述)。


Fig.4 適当に位置を合わせ、テープで張り付け



峰も忘れずにマスキング(Fig.5)。


Fig.5 峰はマスキングテープで



そして、この状態でシルバーを塗装したのがFig.6です。これは、一往復吹きました。


Fig.6 シルバー塗装後




マスキングの下がどうなっているのか気になりますが、まだもう一段階塗装があります。下手にいじらずじっと待ちます。


続いて、黒鉄色をスプレー(Fig.7)。これは往復させず、一度だけしゅっと。


Fig.7 黒鉄色塗装後



で、マスキングをはがしてみると……



てってれー!


Fig.8 マスキング除去



……が、ここで一部失敗が。

メタルブラックの乾燥が不十分だったようで、マスキングしたボール紙の一部がくっついてしまいました(Fig.9)……しくしくしく……まあ、メタルブラックの場所なので、周囲をマスキングして軽く吹きなおせば大丈夫……かな。

Fig.9 失敗部位拡大

そうおもっていたのですが……



Fig.10 失敗部位修正後



修正後がFig.10です。


うん、駄目だね。

紙の着いてしまった部分をやすりがけし、そこだけメタルブラックを吹きなおしたのですが、このありさまです。 凹凸がひどいですね。また、良く見ると刃の銀色の部分に黒い塗料が飛んでいるのも分かると思います。これは、修正のためにメタルブラックを吹く際、マスキングテープできっちり覆ってしまうと修正部分が段になってしまうと思い、スプレーしたくない部分は紙を重ねるようにして覆ったのですが、そのせいです。却ってよくなかったようで、浮いた紙の隙間からメタルブラックが入り込んでしまい、刃の部分が汚くなっています。

さらに、片面はそれなりにきれいなんですが(紙が着いたところ以外は)、反対側は刃紋がかなりボケてしまっています。Fig.11と12を比較すると、12の刃紋がボケているのが分かると思います。どうやらマスキングのボール紙が浮きすぎていたようです。


Fig.11 刃紋塗装後。こちらはうまくいった方


Fig.12 刃紋塗装後。ボール紙のマスキングが浮きすぎて刃紋がボケている。



また、黒鉄色を重ねる際に、厚く塗りすぎました。黒鉄色は本当にさっとひと吹きすれば十分です。それ以上やると、シルバーを吹いた意味がなくなります。


というわけで、やり直し(型紙を捨てないで取っておいてよかった……)。


シンナーにドブ漬けして落とします。刀身が入るような細長い容器がなかったので、アルミホイルの四隅を立てて代用(Fig.13)。


Fig.13 塗装落とし中。メタルの微粒子は結構しつこく残留する。



これまでの反省を踏まえ、塗装前は水洗いして良く乾燥させ、直前にはエアダスターでホコリを飛ばすよう気をつけました。また、黒鉄色は本当にさっとひと吹きという感じになるよう気をつけています。

今回は、マスキングのボール紙が浮きすぎないよう、Fig.14のようにゼムクリップのU字部分を切って固定に使っています。洗濯バサミ等では固定力が強すぎて、ボール紙とメタルブラックがくっついてしまうのが怖かったので……(トラウマ)。


Fig.14 クリップを加工したもので、ボール紙の浮きを軽く押さえる。
(写真がボケてますが雰囲気は分かるかと)



それと、黒鉄色を吹くときの角度にも少し気をつけた方がいいと感じました。シルバーと同じ感じで真横から吹くと、きれいなグラデーションが出ません(Fig.9のメタルブラックと黒鉄色の間にある銀の部分。沸というらしい)。なので、マスキングしているボール紙の影を活かし、やや斜め方向から吹いた方が良いかもしれません。


さて、塗装は無事終わり、次の工程へ移りましょう。トップコートです。ドールに持たせることを考えると、吹かないわけにはいきません。

さて、ちょっと悩ましいのが、光沢か、半光沢か。


考えても仕方がないので、今後の参考にもなるし、ということでテストしてみることにしました。


黒いプラ板を用意し、先ほどの塗装と同様の手順でメタルブラック・シルバー・黒鉄色を吹き、刀身の塗装と同じ状態を再現したうえでクリアを吹きました(Fig.15)。


Fig.15 半光沢・光沢比較。白い汚れはマスキングに使った紙がくっついたもの(懲りてない)



左が半光沢、右が光沢です。半光沢では物足りず、光沢では安っぽくなる恐れがあり、どうするか悩ましいところですが、今回は光沢にしました。一晩放置後、クリアを吹きました。



で、クリアを吹いた刀身がこちら。


Fig.16 刀身完成図



正直、つや感は期待していたほどではありませんでした。質感としては、ウルトラマンなどの塩ビ人形の光沢感に近いものがあります。本気でやるのであれば、コンパウンドで磨いて鏡面出しして……となるのでしょうが、それをやり始めるとサグラダファミリア並みに完成が遅れまくるというか完成しないんじゃないかという気すらしてくるので、やめておきます。



ということで、次回へ続きます。

関連記事はこちら↓
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その1
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その2
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その3(今回)
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その4
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その5
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 最終回
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 総集編

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