一体いつになったら完成するのでしょうか。当初の予定ではサクッと組みあがるはずだったのですが……なんだかずいぶん最初のころと事情が違うぞ、というお話。
過去回はこちらから↓
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その1
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その2
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その3
ここまでの進捗状況まとめとしては、
刀身……塗装完了
鍔および(元)メッキパーツ……塗装完了
鞘……接着中
柄……接着中
ということで、後は鞘と柄の接着完了を待ってから合わせ目を消してしまえばOKです。
合わせ目はセオリー通り、デザインナイフをむにゅに当ててかんなをかけるように削り、その後やすりで仕上げました。
ですが、ここでまたしても(またか!)問題が。
鞘パーツは、もともとはきれいな鏡面になっていたのですが、合わせ目消しをすれば当然その部分は鏡面ではなくなります。更に、合わせ目消しの最中にうっかりデザインナイフを滑らせたり、やすりを当ててしまったりしてこんなありさまに……
Fig.1 鞘表面の傷
もはや修復は不可能ですので、つやありブラックで塗装します。誤ってつけてしまった傷を目立たなくするのはもちろん、鞘表面はつるつるすぎるので塗料の食い付きを良くするためにも、1200番の紙やすりで荒らしておきます。鯉口と鞘尻は別パーツになっていて、後で接着するのでマスキングしておきます(Fig.2)。で、塗装。その後、光沢クリアを吹きました(Fig.3)。ただ塗っただけで面白くないので詳細は省きます(というか、詳細に語るほどのことがない)。
Fig.2 塗装時に持つ部分が無いので、チョコバナナ風に割り箸を刺す
Fig.3 塗装・クリア完了
漆塗りを再現するならこの後鏡面だしをするのでしょうが、それをやるとサグラダファミるのでやめておきます。それに、スプレーしただけの梨地表面も意外と悪くないです(甘いレモンの合理化?)。
それにしても、説明書には鞘の組み立てで「接着剤がはみ出さないようご注意ください」なんて書いてあるんですが、こんなバリだらけ、ヒケだらけで良くそんなことがいえるなぁと。もっと気にすることがあるでしょうよ……。まあ、このシリーズは大分金型が古いらしいので、仕方のないことなのでしょうが。
さて一方の柄ですが、流石にこの部分にはこれ以上手を加える必要が……ない、とおもっていたんですがねぇ。
調べると、本物の刀の柄には鮫皮が使われているそうで、確かにこのパーツ表面も、鮫皮っぽい凹凸があります。
……ふぅ。
ええいもう、やればいいんでしょやればぁ!! ということで、塗装、塗装、塗装!!!
まずはマスキングです。縁金と柄頭、それと、牛の目貫それぞれの接着部位を覆っておきます。
なお、柄は鮫皮(風)のパーツということで表面がブツブツしています。ちょっと気持ち悪いので画像は小さくしておきました。苦手な方はご注意ください。
Fig.3 柄マスキング
塗装に使うのはリキテックスのバーントシェンナ。こいつをたっぷりと薄め、適当に塗ります。濃度は10~15倍程度で、もはや絵具というより、筆をゆすいだ後の汚れた洗い液みたいでしたが、うっすら色づけばいいのでこれで十分です。塗装前後の画像がFig.4です。
Fig.4 柄塗装前後
Fig.5 柄表面やすりがけ前後
個人的には、削る必要は無かったようにも思います。確かに立体感は出ましたが、鮫皮っぽさはむしろ削る前の方が近かったかな……。もっとも、この部分は柄巻きでほとんど覆われるので、そう目立つものでもないでしょう。
最後に半光沢のトップコートを吹いて完成です。このトップコートは、塗装の質感を上げるためでは無く、ドールに塗料が付着するのを防ぐのが目的です。
Fig.6 トップコート後
そう、ともすれば本来の目的を見失ってしまいそうになっていますが、この刀はドールに持たせるために作っているのです。なんだかもう、純粋にディテールアップに挑戦しているだけになっているような気もしますが。
というわけで、そろっと終わりが見えてきた気もしつつ、まだ続きます。
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DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 最終回
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 総集編
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