2014年8月27日水曜日

sigma 50mm F1.4 DG HSM修理

度々このブログでも出てきますが、私はシグマの 50mm F1.4 DG HSMを愛用しています。





F1.4の美しいボケはもちろん、色ノリも良いですし、精緻な描写にぞっこんです。外観も、35mm購入時にも書きましたが、シンプルなデザインは上質感があって、これまでのシグマレンズよりも好印象です(金色のラインはどうも好きになれなくて。個人の好みですが)。

持ち歩くには少し重いレンズですが、それ相応の描写力を持った贅沢なレンズであることを実感できるんだと思えばむしろその重みが嬉しいくらい……と、あんまり褒めすぎるのもわざとらしいですね。
そりゃ当然、同等の描写でより軽いレンズがあればそっちの方が良いですが、光学的にそれは恐らく不可能なので、重量増なのは描写とトレードオフと割り切っています。



……別にまわし者じゃないですよ?


まあ、そういうわけで、50mmという焦点距離も相まって出番が多いレンズだったのですが、このたびなんだか不調なのでシグマのサポートに里帰り……もとい修理に出すことにしました。


今回は、レンズを里帰りさせてから帰ってくるまでの、一連のお話。




以前、35mmF1.4 DG HSM購入時の記事でも軽く触れましたが、実はシグマの50mmは過去に一度、里帰りしています。なので今回は2回目の里帰りということになります。

1回目は、レンズ内に結構な量のチリが入っているのを見つけてしまい、それの除去をお願いしました。レンズ内のチリはほとんど写りに影響しないのは知っていますが、やはり見てしまうと気になっちゃいますよね……。保証期間内だし、ということでお願いしたというわけです。ちなみにそれ以降、精神衛生上良くないのでレンズの中は見ないようにしています。使っていればチリは入るものですし、きりがないですからね。



それはさておき、今回何故修理に出したかということですが、AF時に異音が発生するようになってしまったためです。

症状としては次のようなものです。


・AF駆動時、「キーキー、キュッキュッ」という異音がする(AF駆動の「シャコッ」という音とは異なる)。

・購入時、このような音は発生していなかった。

・異音が発生しやすい条件は以下の通り。

   ・レンズの距離指標で0.4~0.7m程度の近距離撮影時

   ・合焦しづらい条件下など、AFが前後に細かく駆動する際

   ・無限遠~最短撮影距離のように、大きくAFが移動した場合



写真の写りやAF速度、合焦精度には問題ありませんでしたが、今までしていなかった音がするというのは決して良いことではないでしょう。
これらの症状を修理依頼票に記入し、また、ついでということでレンズ内清掃の依頼とともにシグマのサポートへ着払いにて(保証期間内なので)発送しました。以下、発送日から起算し、時系列順にアクションをまとめます。


0日目 クロネコヤマトから着払いで発送

1日目 サポート担当の方より、レンズ到着の連絡(メール)をいただきました。

4日目 サポート担当の方より、症状が再現しないので詳しい状況を知りたいとの電話連絡がありました。上記の、異音が発生しやすい条件を改めて電話口で説明しました。また、いつ頃から異音がするようになったのかを聞かれたので、レンズを発送する前日に異音を確認し、即サポートに送った旨をお伝えしました。

8日目 サポート担当の方よりふたたび電話がありました。ただ、こちらの都合で受けることが出来ず、ようやく折り返したときにはすでに対応時間を過ぎていました……何度もかけ直していただいたのに申し訳ないことをしました……。

9日目 昨日の番号にこちらからかけ直しました。やはり症状は再現しないものの、念のため異音の発生源となりうるモーター類などの駆動部品を調整してくださるということで、その旨の連絡でした。同日中に、調整およびレンズの清掃完了・発送のメールをいただきました。

10日目 無事到着。


ということで、レンズ発送から帰ってくるまで、10日程度となりました。シグマHPでは通常修理には一週間程度とありますから、これは誤差範囲でしょう。むしろ、症状が再現せず、その確認のために担当者の方が色々手を尽くして下さったり、私が電話を受けることができなかったりした分を含めてこの日数ですから、非常に迅速かつ丁寧に対応してくださったと思います。そもそもお盆期間中に発送したので、それなりに修理日数がかかるかもしれないということはある程度覚悟していました。


で、問題の異音の方ですが……改善してました!!ありがとうございます!!


サポート側では再現できなかったとはいえ、改善したということはやはりあの異音は本来無いはずのもの……だと思います。もしかしたら、私が異音だと思っていたものはメーカー的には許容範囲内の駆動音ではあるものの、駆動部調整でより改善したということも考えられますが……あるいは時間を置いたら勝手に良くなったとか……? まあ、いかんせん購入したものが初期ロットなので、そういう不具合はある程度織り込み済みで考えないといけないのかもしれませんね。幸い保証期間はまだ続くので、再発したらまたお願いしようと思います(サポートの方もそうおっしゃってくれました)。


ということで、出来ればそうなってほしくは無いですが、万一再びお願いすることになってしまった時に備え、レンズの梱包について記録を残しておきたいと思います。メーカーから返送されてきたレンズは、以下のような梱包となっていました。メーカー側は当然、中身が安全に届くよう梱包するはずですから、今後自分から送る際はそれをまねておけば安全性は確保できるはずです。


こちらから修理依頼で送る際、レンズはレンズポーチに入れて送りました。返送時も同様にポーチ内にレンズが収納された状態でした。
レンズは透明なビニール袋に包まれた状態(Fig.1)でポーチ内に収まっており、ポーチは更にプチプチマット(1枚)で包まれていました(Fig.2)。



Fig.1 ポーチ内のレンズは袋に包まれていました


Fig.2 レンズポーチはプチプチで保護



箱は60サイズで、箱底面には粒の大きいプチプチマット(1枚)、周囲はエアクッションで囲んでありました。


Fig.3 ポーチを梱包していた箱内部のクッション



Fig.3の真ん中のスペースに、Fig.4のようにレンズ(ポーチ内に入っている)が収まります。


Fig.4 レンズはこのように収まる



更に上部に、エアクッションを2個乗せ、全方位からガードしてある(Fig.5)、という梱包です。



Fig.5 上部にもクッション。後は封をするだけ



それにしても、シグマのサポートは素晴らしかったです。

丁寧な電話の受け答え、症状が再現しないにもかかわらず真摯な対応、そしてなにより、保証期間中の修理依頼は着払いで受け付けて貰えるのがありがたいです。

保証期間内に直接サポートに持ち込めば全て無料、というのは大抵どのメーカーでもそうでしょうが、サービスセンター等のサポート拠点が手近にある人間ばかりではありませんから、これは本当にありがたいことです。



ちなみに、ついでなので以前レンズ内チリ清掃をお願いした際の日数も記録しておこうと思います。

0日目 クロネコヤマトから着払いで発送
1日目 サポート担当の方より、レンズ到着の連絡(メール)有り
6日目 サポート担当の方より、修理完了・レンズ発送の連絡(メール)有り
7日目 佐川急便にて到着

なお、修理費見積もり連絡は「必要」として修理をお願いしましたが、保証期間内でゼロ円だったため、連絡無しでそのまま修理へと移ったようです。



というわけで、無事に戻ってきた可愛い可愛い50mmには、これからも活躍してもらいたいと思います!

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