2014年8月17日日曜日

イルミネーションを撮る

皆さんこんにちは


タイトルからして今回はイルミネーション撮影の話なのですが、その前にちょっとどうでもいいことを書かせてください。

私は生ハムが好きなのですが、この前、奮発してちょっとお高い「スペイン直輸入」という触れ込みの生ハムを購入したところ、ものすごく生臭くて美味しくもなんともなかったどころか、生ハム自体苦手になりそうです。


はい、以上です。

それでは本題。今回は近所の国営公園がイルミネーションでライトアップされているというので写真を取りに行ってきました、というお話です。




行ってきましたのは、国営越後丘陵公園。公園の分際で入園料をとるというふざけた……じゃなかった、それだけ期待できるスポットです。


Fig.1 入り口



イルミネーション撮影といえば、解放からの美しい玉ボケ! ということで、装備は以下の通りです。


5Dmk3 + sigma 50mm F1.4 DG HSM


が、この日はあいにくの雨。しかもシグマのレンズは防滴では無いので、ビニール袋を被せての撮影でした。おまけに傘をさしながらなので、夜間という撮影条件にもかかわらず片手撮影です。そして、右手首にのしかかる合計1.5kgというウェイト……手首が死にました。

三脚を持って行けば良かったのでしょうが、意外に混んでいて、三脚を立てていると間違いなく邪魔になります。

そんなバッドコンディションではありますが、そこはF1.4の力の見せ所、ISO100でバシバシいけます。しかも、片手撮影にもかかわらずブレたショットはほとんどなし(sigmaのレンズには手ぶれ補正が無いにもかかわらず)。素晴らしい、やはり大口径レンズはジャスティスです。


Fig.2 ライトアップされたトンネル



公園に入ると、まずはFig.2のような光のトンネルがお出迎え。本当はもっと露出を上げて幻想的にしたかったのですが、そうすると他のお客さんがはっきり写り込んでしまうので掲載は見送りました。


Fig.3 ツリー型のイルミネーション内部から見上げて。


Fig.4 ツリー型イルミネーション全景



Fig.3はツリー型のイルミネーション(Fig.4のようなやつ)の内側に入り、撮影しました。念のため書いておきますと、無断で入ったわけではありません。ちゃんと入れるようになっています。


Fig.5 広場



このように、黄色いLEDがぎっしりと敷き詰められています。


Fig.6 水辺もライトアップ



Fig.6は左側のカーブのラインが見切れているので、そこまでしっかりフレーミングすればよかった、と反省。右側のツリーを収めたかったので、こういう中途半端な写真になったんだと思います。


Fig.7 ツリー



50mmの画角ではどうも中途半端な印象のFig.7です。
望遠レンズを使ってツリーを前ボケさせ、後ろのオレンジ色の広場を見せるか、逆にツリーを大写しにしてオレンジをボケさせるか……すればよかったのかもしれません。が、そんなにF値の小さい望遠レンズは持っていません。
せめて水面が凪いでいれば、反射したイルミネーションとの対比でもっと撮りようがあったと思います。あるいは、水面にボケて写ったイルミネーションもそれはそれで幻想的ですから、そういう方向で活かせばよかったのかもしれません。……なんて、いまさら気づいても遅いんですが。撮影している時は、イルミネーション本体を狙うことばかりに意識が向かってしまっていけませんね。


Fig.8 どうもフレーミングが悪い



Fig.8は右側の建物をどう処理するかで悩んだ挙句の中途半端な一枚です。入れるなら入れる、省くなら省く、でスパッと決めればよかったのですが……悪い見本ですね。


また、撮っていて思ったのは、

「もっと広角が欲しい!」

ということでした。公園一面に広がるイルミネーションはまるで光の絨毯……だったのですが、50mmではそれを収めきるにはやや望遠すぎました。35mmがあれば……!


Fig.9 ハート模様



何だと思う? これね、ボトルのお尻。

ボトルの中にLEDを仕込んで光らせているというものです。遠目に見るとピンクの光がほわっとしていてとてもきれいです。近づくと、まあ……うん、「ボトルだなー」って感じです。


Fig.10 メインのイルミネーション


今回のイルミネーション最大規模のものがこちら(多分。公式サイトでも真っ先にこれが出るので)。

本当はもっとローアングルで撮って、青い玉ボケを目立たせたかったのですが、雨のため、しゃがみこんで撮影するのが精いっぱいでした。晴れていれば、ライブビューで地面すれすれから狙えるのですが……。

また、本当は真正面から狙い、木を中央に配置することができれば一番良かったと思うのですが、こればかりは混み具合のこともありますので仕方ないでしょう。



ということで、色々と反省することの多かったイルミネーション撮影でした。

特に露出補正は色々考えさせられる部分で、露出をプラス補正すれば派手で迫力ある写真になる一方、他のお客さんや、写ってほしくない看板、発電機など、余計なものまで目立ってきます。マイナス補正はその逆で、他のお客さんなどはシルエットとして目立たないよう処理できる一方、光の一粒一粒が小ぶりになってしまって全体的にも暗めの印象になってしまいます。難しいところではありますが、個人的には派手好きなので、露出は基本プラス方向に振っていました。プラス1程度を基本とし、状況に応じて増減させています。

また、今回、入園したのがちょうど黄昏時だったこともあり、刻々と変化する空の明るさへの対応も苦労しました。Fig.5のような群青色の空も綺麗なのですが、明るさをイルミネーションに合わせると空が明るくなりすぎることがありました。いっそ、しっかり日が暮れてから撮影した方が楽だろうと感じました。



ということで、また機会がありましたらイルミネーション撮影に挑戦したいと思います。次回はクロスフィルターも持っていこう。



……本当の本当は、ここでドールの撮影でも出来たら最高なんですがね。結構な人ごみで、他のお客さんのこともありますから出来ませんけれど……。





最後に、どうでもいい糞ショットを一つ。


Fig.11 糞ショット



Fig.11、本当は前後の玉ボケを活かして良い雰囲気の写真を撮ろうと、腰を屈めた状態で前に出たり後ろに下がったり、露出を変えたりして色々試していたんです。が、その最中にどこぞのお子さんが私の隣にやってきて

「このおっさんお兄さん何やってんだろ?」

みたいな無垢な目で見つめてくるんですね。なんだかいたたまれなくなって退散しました……というわけで、こんなわけのわからない写真になってしまいました。




結論:無垢な子と地頭には勝てぬ。

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