そして今、手元には、3組目のキットが……。
もういい加減にしつこいこのシリーズ、実は私自身飽きてきているのですが、キットを買ってしまっている以上、作らなければもったいないわけで……スプレーも塗料が残ってるし……
まあ、今回で最後なのでご容赦ください。
過去回はこちらからどぞう↓
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その1
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その2
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その3
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その4
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その5
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 最終回
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 総集編
そもそも、ドールは2体なのになんで3組も刀作るの? ゾロなの? ロロノアなの?、って話ですが、その辺から説明しますと、この童友社からでている日本刀プラモデル、大小二本組のキットは全部で4種類あります。販売シリーズの順に、
宮本武蔵
豊臣秀吉
上杉謙信
柳生十兵衛
まずその中から選んだのは、柳生十兵衛モデルでした。柄巻きが白くておしゃれだったのがいよりちゃんにぴったりだったんですね。
次に選んだのが、宮本武蔵でした。かの有名な、飾り気のない左右なまこすかし鍔、これがちふみちゃんには相応しい! と。
で、今回挑みますは、上杉謙信モデル。なぜか、というと……地元ゆかりの武将なので、という、ただそれだけの理由だったりします。しかし、世の中の武将は何十人何百人という数にも上るわけで、その中に自分の地元ゆかりの武将のモデルがあれば、それはまあ、買っちゃいますよね。
というわけで、作りました。どん。
Fig.1 日本刀プラモデル(上杉謙信モデル・カスタム)
今回目指したのは、「優雅な大人のアイテム」。
うん、分かってます分かってます、まるで透けて見えるようですよ、皆さんの「何言ってんだこいつ」的な微妙な反応が。
日本刀のコンセプトとしてはなんだかなぁという感じですが、付属している柄巻きが紫色でして、それが結構雅な印象なので、出来るだけ活かす路線で行こうと。
ということで、まずは柄から見ていきましょう。
柄はスプレーで全面ブラック塗装しました(Fig.2)。そして今回ついに、目貫を金メッキのまま残しています。柄巻きが紫なので、金が入ってもうまく調和するだろうと思ったためです。
Fig.2 柄部拡大
が、この柄巻き、こいつが曲者でして、ドールに持たせることも想定して念のためと思い洗濯したのですが……
Fig.3 柄巻水洗い中
このありさまです。
あり得ないほど色がにじみ出ていますが、これでもかなりマシになった方です。この写真を撮る前にすでに一回洗濯機にぶち込み、更に5回ほど洗面器で押し洗いしていますからね。それでもなおこれだけ色が出るとは……。
宮本武蔵モデルの柄巻きも洗濯していますが、染料の違いかその時はほとんど色落ちしませんでした。そのため、実は今回も「洗わなくてもいいかな?」と思っていたのですが、念のため洗濯しておいて正解でした。
ちなみに色落ちは、この後一晩水につけ、更に水を換えてもう一晩つけてようやく落ち着きました。
で、当然洗って染料が落ちたということは、布の色は薄くなっているわけでして
Fig.4 柄巻水洗い前後比較(右:水洗い前、左:水洗い後)
おおおお……どうしよう……。濃紫色がスミレ色になってしまいました……。
と不安になりながらも巻いてみたのがFig.2なわけですが、意外と悪くないように思います。ただ、この色合いだったら柄はブラック塗装ではなく、薄茶色(柳生十兵衛モデルに施したような色合い)の方が良かったかもしれません。
さて、続いて鍔をはじめとしたメッキパーツについて。
柄が紫で、目貫は金メッキを残すという派手目の方針ですので、鍔周辺もそれに負けないようにしたいと思います。本当は、柄が紫なので金色との調和も悪くありませんから、全パーツ金メッキを残してもよかったのですが、それだとキットから代わりばえしないのと、なによりパーツの精度が悪く、バリがひどかったのでメッキを落とさざるを得ませんでした。
ただ、ここで苦慮したのがこれまでに作った2組の刀との差別化です。柳生十兵衛モデルは黒鉄色+半光沢、宮本武蔵モデルはメタルブラック+艶消しクリア。では今回は? 全体的な色のバランスを考えると黒鉄色が良いのですが、出来れば前作と被りたくないですよね。かといって、日本刀プラモデルはこれで本当に終わりにするつもりなので、新しいスプレーは買いたくありません。
で、結局Fig.5,6のような塗装にしました。
Fig.5 鞘尻拡大
Fig.6 柄頭拡大
初めにシルバーで全面を塗装し、その後、黒鉄色をやや離れた所から少しだけ吹いています。わざと表面をまだら模様に仕上げ、鉄表面のざらついた質感を表現しようと考えました。渋くて主張は少ないですが、よく見ると手が掛けてある感じが結構気に入っています。
お次は鞘についてみていきましょう。
これも前2組と差別化したいので、ひと手間かけています。元々のプラスチックの素地も黒ですが、バリや接着跡が目立つのでまずはやすりがけしてブラックで塗装します。このとき、わざと砂吹きして表面を荒らし、黒石目風にしています。その後、保護のために艶消しクリアを吹いています。
Fig.7 鞘拡大
刃紋。柄が派手なので、それに負けないよう波紋も派手なものをチョイスしました(Fig.8)。このギザギザをボール紙で切り抜くのは面倒でした。しかも、刃紋のマスキングは刀身から若干浮かせてスプレーしているのですが、ギザギザ模様にしたせいでボール紙が歪み、刃紋のボケ方が均一ではなくなってしまいました(Fig.9)。本当であれば修正したかったのですが、もうスプレーもシンナーも底を尽きかけていたのでやめておきました。そもそも、スプレー塗料が残ってるから、という理由で3組目のプラモデルを作っているのに、ここで買い足したら無限ループ突入ですので。
Fig.8 刃紋拡大図
Fig.9 刃紋全体図(未完成時に撮影)
今回の上杉謙信モデルも、宮本武蔵モデルと同じく小柄が付属しており、鞘と刀身、小柄が干渉し合いそのままではうまくはまりません。一筋縄ではいかないのは宮本武蔵モデルの経験から分かっていたことなので、今回は塗装前に以下の部分を削り、干渉しないようにしています。
・小柄を通すつばの穴(そのままでは穴が小さく、小柄をはめるときにストレスがかかる)
・鯉口のパーツ(納刀時、はばきと干渉する)
・鞘パーツの入り口内部(鯉口に隠れる部分。ここも納刀時、はばきと干渉する)
・小柄を鞘に収納する部分(穴を削って拡張。そのままでは、小柄をぐにゃりと歪ませながらはめ込まなくてはならない)
以上、キットからの変更点でした。
さて、それではちふみちゃんに持ってもらいましょう。
Fig.10 抜刀(相変わらず絞り解放)
Fig.11 上段。セーラー服で腕を両手に挙げる、となれば当然……
Fig.12 おへそ!!!
Fig.13 宮本武蔵モデル(大刀)と二刀。部屋が汚いのは、うん、まあ……
Fig.14 バストアップ
Fig.15 格好いいポーズを模索
さて、作り終わっての感想ですが……
こんなもんドールに持たせられるかい!!!
さんざん洗ったとはいえ柄巻からの色移りはやっぱり心配ですし、削りはしましたが抜刀・納刀のたびにはばきの塗装部分が擦れて冷や汗ものですし……よほどのことがない限り、こいつを使ってドールでブンドドすることはないでしょう……ああもうホント、何のために作ったんだろう。
というわけで、日本刀プラモデルはこれで本当に終りになると思います。
童友社の日本の名刀(二刀)ラインナップでは、まだ他に豊臣秀吉モデルがあり、一刀まで含めれば作っていないモデルは5種類にも及ぶのですが、もういいです。もうお腹いっぱいです。ってか、飾る場所もないです……。
日本刀のプラモデル製作シリーズはこちら↓
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その1
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その2
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その3
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その4
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! その5
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 最終回
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 総集編
DD用に日本刀のプラモデルを作ろう! 特別編(今回)
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