「モデルさん(ドール)こっちに視線ちょうだい!」
ってことですよね。で、そのたびにウィッグを取って、頭を開けて、アイを動かして、固定し直して……では、効率が悪くて楽しくないですし、そんなこと何回も繰り返してた日にゃストレスで気がおかしくなるのは時間の問題だということで、このたび可動化に挑戦しました。今回は、そういうお話。
※以下、ドールの分解画像があります。
で、可動化するにあたって調べてみると、どうやらばねによる固定が一般的らしいですね。
うーん、ばねか……。
個人的にですが、出来ることなら面倒な加工はしたくないんですよね。いや、手間がかかるだけならまだしも、失敗したら怖いし……。
ということで、一時期可動化は見送っていました。ではなぜ可動化を再検討したかというと、ネットで次のような報告を発見してしまったからでした。
”DDのホワイト肌はひっつき虫(ドールアイの固定に一般的な練りケシ的なアレ)で変色する”
マジか。
今居る娘こそノーマルボディですが、
「いつか(未定)自分でメイクしたい! その時は絶対ホワイト肌!」
と決めていた私としては非常に困ります(既にヘッドは手元にあるので割りと切実に)。
じゃあどうするか。ひっつき虫がダメでもアイ固定用のパテがありますからそれなら何とかなるんでしょうが、わざわざ買うのもなぁ。それに、やっぱり固定してると撮影の効率悪いしなぁ。
……で、考えた結果、「綿でどうだろう」と。
要は後ろ側からアイをホールに押しつけていればいいわけですから、ばねでなくても綿なら同じことのはず。しかも綿ならまず素材に悪影響は及ぼさないですし、更に一切ドール側は加工せずに済みます。捲土重来!
ということで、早速。
まずはウッドワードの腹を捌いて綿を
「えっ……」
……というのはあまりにも可愛そうなので、綿は別のところから調達します。
取り出しますはどこのご家庭にもある、要らないぬいぐるみ。お店のキャンペーンとかで配られたマスコットとか、ありますよね。なまじっか人の形をしてたりするもんだから捨てるに捨てられなかったり。
そいつらを掻っ捌いてハラワタ、もとい綿を取り出します。
そんなことできない! って方は手芸屋さんとかで買えばむやみに殺生せずに済みます。
まずはアイをデフォ位置にセット(Fig.1)。ホールはあらかじめアイサイザーで均しておく方がいいかと思います(理由は後述)が、やらなくても出来ます。
Fig.1
次にふわっとほぐした綿をアイの上に載せます(Fig.2)。その上から、固定のために硬く丸めた綿を載せます。
このとき、硬い綿のみですと復元力が強すぎてアイを動かしてもすぐ元の位置に戻ってきますので、アイに触れる部分は柔らかくほぐした綿を載せるのがよろしいかと。
Fig.2
あとはとにかく詰めます。詰め込みます(Fig.3)。
Fig.3
蓋の方にも詰め込みます(Fig.4)。ばねと違って、綿は360度全方向に広がろうとします。その押す力をアイ保持に利用するので頭いっぱいに綿をつめます。とはいえ、むやみにぎゅうぎゅう詰めにする必要はありません。その辺は適当に。
Fig.4
すると……
出来た!
といことで、可動化は無事完了でございます。
あとはいくつか注意点、今後の改良点を。
現状で不満はありませんが、一応。
・綿を詰めることで、綿の膨張しようとする力でアイを固定していますが、詰め過ぎると動かなくなります。
・蓋部分の綿はいらないかも。試してませんがそんな気もします。
・復元力が意外と強いように思います(綿の詰め具合にもよる)。視線を横にしたはずが、時間が経つとデフォの位置に戻っていることがたまにありました。撮影中程度でしたら保持できますし、綿の量を調整したら改善しましたので大きな問題ではないかと。流し眼のままディスプレイするという場合はひっつき虫などで固定された方がいいかもしれません。
・たまに、ホールとアイの隙間から綿の糸が出てきます。毛抜きやピンセットで抜くか、逆につまようじで中に押し込みましょう。綿を入れる前に、アイ裏側を覆うように薄くて伸縮性のある布(ストッキング的な?)を一層敷けばいいのかもしれませんが、現状私はそんなに困ってないのでそのままにしています。
アイサイザーでホールを均した方がいいというのも、この理由からです。隙間があると綿がはみ出たり、角度によっては見えてしまったりします。
・改良点としては、アイの反対側に要らないアイを張り付け、球状にした方が動かしやすいかもしれません。現状では、お椀型になっているアイのふちが綿に引っかかることがあるようなので。
さて、これで我が方の進路を遮るものはなくなりました。後はホワイト肌ヘッドにメイクを施すだけですね。まあ……いつかやります(未定)。
それにしても、自分ちの娘は何でこんなに可愛いんでしょう。
私は独身なので勝手な感想ですが、親バカになる気持ち、なんだか分かる気がします。
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