色白美人でおとなしく控えめな黒髪の大和撫子……とまあ、「いかにも」なオタクの都合のいい妄想を煮詰めて煮詰めて具象化したのがいよりちゃんです。
……あ、聞こえてますよ、あなたの「気持ち悪い」っていう心の声。分かってますよ分かってますとも、自分でもちょっとそう思いますもん。でも、折角自分でカスタムするんだからそれくらい許されてしかるべきなんです。現実にいるかいないかも分からない理想を探すくらいなら、自分で理想を創造したほうが幾分手っ取り早いでしょう、という発想の元、限りなく理想に近づけようとしてきました。
要するに、如何にしていよりちゃんはいよりちゃんとなったのか、というお話。なんだか哲学的なワードですが、決してそういう知的な話ではありません。
まずは目指す方向性を確認しておきましょう。
「色白美人でおとなしく控えめな黒髪の大和撫子」
・条件その1、色白
これはボークスでボディを購入する際ホワイト肌を選べばいいだけですので簡単でした。ちなみに、なぜセミホワイトではなくホワイトにしたのかというと、既に手元にはちふみちゃん(DDアオイ2nd ノーマル肌)がいたので、はっきり色が違う方が並べて楽しいじゃん、という理由からです。また、当時ボークスWebではセミホワイト肌のパーツの大半が入荷待ち状態だったというのもあります。
・条件その2、美人
つまり、可愛い系よりも美人系、ということです。これでヘッドの選択肢はほぼ2つに固まりました。05と07番ヘッドです。
その後、数奇な運命により(というほどでもないけれど)、07番ヘッドが本採用となり、同時購入した05番ヘッドは練習用となったのは過去に投稿したとおりです。さて、では07番ヘッドをどうメイクするべきか?
改めて07番ヘッドを見てみると、アイホールが横方向に広いのが特徴的です。それ以外のヘッドは丸っこい目で、どうしても幼くなってしまいがちに思えました。それに対して07番ヘッドは切れ長の目で、他に比べてぐっと大人っぽい印象です。
だったらメイクも大人っぽい雰囲気が良い、と。そして、ヘッドをメイクする上で考慮したキーワードが
・条件その3~5、「おとなしく」「控えめ」「大和撫子」
というものであったことから、次のような方針になりました。
・ほっぺたが少しぷっくりしているので、削る
・07番ヘッドは若干目じりが上がっているが、メイクで目立たないようカバー
・睫毛は派手にしない(オタクはギャルが苦手)
というわけで、まずはヘッドの加工からです。
加工途中の写真は撮影してはあったんですが、デジカメにメディアを入れ忘れていたせいで残っていません……が、正直削り途中というのは頬のあたりにアバタができているようで見ていて気分のいいものではありませんので、ある意味、これでよかったのかもしれません(あれ? このブログの備忘録としての役割は?)。
頬の削りですが、最初はカッターで大まかに、その後800番の紙やすりで凹凸を均しました。なんだかこのブログでは800番のやすりばっかり使ってますが、個人的に800番って、削ってもよし、整えてもよしの攻守ともに優秀なやつでお気に入りなんです。
整えるときは、斜めから光を当ててその陰影を見るように注意しました。正面から見ても分からないような微細な凹みも、影を作るようにしてやると良く分かります。
なお、私が道具を使いこなし切れていないというご意見は承知の上で書きますが、個人的に、リューターなどで削るのはあまりお勧めしません。また、紙やすりを硬い物(割りばしなど)に巻きつけて削るのも、あまりお勧めしません。私がせっかちなのが悪いんでしょうが、削りすぎて不自然な平たん部ができてしまうことがありました。大まかな面取りならまだしも、それ以外の部分では指の腹でヘッドの曲線に沿わせながらゆっくり削るのが一番かと思います。時間も体力も消耗しますけれど……(指の皮がむけた)。
その後1200番で更に表面を均し、最後にメラミンスポンジで整えました。メラミンスポンジはちょっと余計だった気もしないでもないです。デフォルト状態より更につるつるになってしまったような気がします。
続いてはメイクです。
「おとなしくひかえめな」というコンセプトがあるので、ほわっとしていてやさしい印象に仕上げたいと思います。そこで、目頭側のアイラインはあまり斜度を付けず、自然なアールを描くよう心掛けました。このラインが斜めになると、目がきりっとして意志の強い印象になるのかな、と思ったので。
また、07番ヘッドでは目じりがややつり目がちになっていますので、実際のアイホールよりもさらに下に目尻を描くことで、できるだけごまかそうと試みています。
コンセプトに合わせ、眉や、瞼の二重のラインも尻下がり気味にしてやさしげにしています。
相変わらず下手なパステルですが、ホワイト肌は素地があまりにも白すぎてそのままでははっきり言って病的に見えること、写真を撮るとほとんど平坦になってしまうことなどがあり、かなり四苦八苦、いや七転八倒させられました。陰影をつけようといじっていると気がつけば濃い目にパステルを乗せてしまい、かといってあまりいじらないでいると印象が薄くなってしまいます。結局、
パステルを極々微量だけ乗せる → キムワイプでこすってなじませる
を繰り返し、バランスを見ながら調整しました(要は基本ですね)。また、頬だけでなく、あごの辺りにも乗せ、陰影を強調しているつもりです。特にパステルはリキテックスリムーバーでも完全には落とせない上に、唇という入り組んだ場所ではなおさら手の施しようがないということで慎重に作業しました(本当にどうしようもなくなったらやすりで磨くかと考えていましたが、なんとかそれはやらずに済みました)。
口元についてですが、あちこちの記事で再三書いている通り、私はにっこりした表情よりもお澄ましした顔が好きなので、あえて口には線は描かないでおきました。唇の着色については、特に神経を使いました。もともと肌が白いため少しパステルを乗せただけでかなり目立ってしまい、ちょっとの差で厚化粧のババアになってしまうんですね。
ただ、もう少し薄くてもよかったかな? とも思ったり。
ちなみに、Fig.2のパステルは濃くしすぎてしまったので、写真を取った後に落としてやり直しています。反省の意味を込めて、あえて載せました。ほっぺたの辺りに、広範囲に赤みを広げ過ぎたのがやり直した原因です(以下に続く写真は修正後になります)。
さあ、神経をすり減らす作業はここまでです。後はウィッグとアイを選ぶだけ。ウィッグはナチュラルカラーのミディアムボブ。決定。終わり(黒髪の大和撫子、というコンセプトなので)。
アイは色々試しました。ボークスのHP等に全ラインナップの装着写真が載っていれば話は早いんですが、一部のアイしか装着例が提示されていないんですよねぇ。直接店頭に出向いて検討できない身としてはイメージがつかみきれずに結構困ります。アニメティックアイズであれば1セット1000円程度なので、イメージに合わなければ買い直してもいいのですが、問題は注文のたびにかかる送料だったりします。
まあいいや。
ここでボヤいても仕方ありません。むしろ送料無料で送ってくれるAmazonの方がどうかしてるということで先を急ぎましょう。アイは結局
アニメティックアイズ Iタイプ るり色 24 mm
にしました。手持ちの22 mmをはめてみると、ちょっと小さくてバランスが今一つに感じたので、24 mmにしました。
あとは適当に撮った写真を
「どぶりーでーん」
「なにそれ」
「ん、チェコ語」
「一人で立てます」
部屋が片付いておらずすみません……まさか自立するとは思っておらず、「うおおぉぉ立った立った! いよりちゃんが立った!」状態で、倒れないうちにと慌てて写真を撮ったもので。
なんか自撮りっぽくなりました。
帽子をかぶせると、乱れが目立つ黒髪を隠せるので好きです。
どうでもいい話ですが、無表情で大人しそうな雰囲気なんだけど、実はノリが良いっていう女の子が大好きです。モバマスでいう高垣楓とか、生徒会役員共のウオミーとか、そういう系でしょうか。
「なに、そのポーズ?」
「DJ」
彼女との今後について
とりあえず現在の私の腕では出来ることは全てやったと思います。これが精いっぱいということもあり、しばらくはこの状態が続くかと。が、将来的にはもっとメイクの腕を上げ、改めて一からメイクし直したいと思います。
Fig.1周辺でも書きましたが、実は一回メイク完了後にクリアまで吹いたものの、その後やはり修正したいということで眉以外を全消ししています。そのせいで眉部分とそれ以外の部分でクリアの厚みが異なっています。同様の修正をほお部分にも施しており、全体としてクリアの厚みが違う部分があちこちに存在するというのが現状です。眼を皿のようにしてじっくり眺めても、私にはその差が分からないので良しとしているのですが、厳密にいえば膜厚の違いによって発色も異なるでしょうし、やはり良い気分もしないので、いつかは一度のメイクでバシッと決めたいところです。
また、次回メイク時にはヘッドの鼻を少し削ることを検討しています。07番ヘッドは鼻が高く、筋がシュッとしすぎているので少しだけ低くしようかと。ただ、顔全体のバランスが崩れるのが怖いのでどうなるかは不明ですが……。整形スパイラルに陥ってもなんですし。
あと、07番ヘッドの頭がでかいのが悪いのか、あるいはウィッグのせいなのか、このウィッグは被せるときに毛を内側にまきこんでしまい、結構苦戦させられました。そのせいですでにウィッグにダメージが……早いうちに在庫をキープしておきたいところですね。
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