2014年9月29日月曜日

G7 Xを触った所感報告

前回7D Mark2を触ってきた旨ご報告しましたが、その時、一緒に展示してあったG7 Xも触ってきました。写真は頂いてきたパンフレット(使いまわし画像)です。




今回は、そういうお話。


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例によって、G7Xも発売前のため撮影データの持ち帰りはできませんが、RX100M2との比較・撮影は許可を頂くことができました。

ってことで、写真です。主にRX100M2との比較になります。

まずは良かった点を中心に。


Fig.1 RX100M2(左), G7 X(右)比較・正面から


Fig.2 RX100M2(左), G7 X(右)比較・上部から



数値で見た時点で分かっていたことではありますが、G7 Xの方が気持ち大きいですね(Fig.1-2)。とはいえ「でかすぎ」というほどではありませんし、RX100M2を入れているポーチ(ほぼジャストサイズ)にG7 Xも納まりましたので、使い始めてしまえばこれまでとほぼ同様のサイズ感で使えそうです。
ってか、この写真だとそもそも大きさの違いが分かりづらいですね……すみません(例によって、自分の影が入らないようにするためにはこれが限度だったので……)。


触った感触としては、手触りはG7 Xはボディ表面が梨地仕上げになっており、私の好みでした。もちろんRX100系のつるんとした表面が良いという方もいらっしゃるでしょうから、この辺は好みです(RX100シリーズは、ツァイスのロゴも付いてますし)。撮影時の安定性は、RX100M2よりも手になじむ感覚でした。特に右手でグリップした際の親指の置き位置が絶妙で、RX100M2以上にしっかりホールドできると感じました(Fig.3)。


Fig.3 RX100M2(左), G7 X(右)比較・背面



Fig.3に載せましたとおり、RX100M2では親指位置近くに動画撮影ボタンがあるのですが、片手で撮影するときなど、ホールドした親指が触ってしまってこのボタンが誤作動するということが何度かありました。G7 Xではその点でも安心できそうです。
タッチパネルの操作性は、ショールームで試しただけでは何とも言えませんが、少なくとも悪い印象は受けませんでした。試した限りでは狙ってタッチした部分にフォーカスしてくれました。


また、G7 Xはコントロールリングに適度なクリック感が付与されていて、回すと「カチカチ」という手ごたえがあります。無段階で回るRX100M2よりも、個人的にはこちらの方が好みです。展示機ではコントロールリングはステップズームが割り当てられていました(別にズームレバーも存在しています。シャッターボタン部)。
個人的にステップズームは要らないので、私だったら絞り調整に割り当てると思います(機能割り当ては可能とのこと)。


シャッターボタンはクリック感があります。RX100M2はグニャっとしていて半押しが少し分かりづらかったのですが、G7Xはここが半押し、というのがはっきり分かります。で、更に押し込むとややクリック感があってシャッターが切れます。このシャッターボタンの感覚も個人の好みが出るところでしょう。私はどちらかというとRX100M2のようなグニャっとしたほうが、シャッターぶれの可能性が低減できるような気がするので好みです。ただ、我が家の母のようなあまり使い慣れていない人としては、半押し・シャッターがはっきりわかった方が使いやすいようですので、本当にこれはケースバイケースではないでしょうか。


また、スイッチON/OFFのレスポンスもRX100M2よりも良く、すぐにスイッチが切れるのは嬉しかったです。RX100M2はスイッチをOFFにしてからかなり間があって(5秒くらい)、その後レンズを収納するので、写真を撮って直ぐに仕舞いたい、という場合に結構ストレスがたまっていました。たかが数秒なのですが、街中でスナップを撮っている時など、移動して、カメラをONにして、撮影、カメラをOFF、という一連の動きがスムーズにできないのはイラッときます。


次に、触ってみてちょっとなぁ、と思った点について。

露出ダイヤル・モード選択ダイヤルが軍艦部からはみ出てしまっているのは気になりました(Fig.4)。出来ることならもう少し背を低くして、軍艦部はできるだけフラットにして欲しかったです。


Fig.4 RX100M2(左), G7 X(右)比較・軍艦部



ただこの点については、RX100M2もホットシューが付いているせいで出っ張っているので、イーブンでしょうか。


Fig.5 RX100M2(左), G7 X(右)比較



また、G7Xの液晶についてですが逆チルトはできません。Fig.5の右(G7 X)を見ていただくと分かります通り、軍艦部近くにヒンジが付いており、これがパカパカするだけなので、上方向へのチルトのみとなっています。従ってローアングルには対応できますが、下を向かないのでハイアングルでは厳しいかもしれません。その点RX100M2は両対応なので、これについてはRX100M2の方が有利です。ただ、カメラの上下を逆さまにして撮影するという荒業を使えば、逆チルト出来ないこともなさそうですが……もっとも私の場合、多用するのはもっぱら上面チルト(車のローアングル撮影などで)ですのでそう困ることもないでしょう。


それから、センサが内製なのかどうなのか、という点も、本質的な部分ではありませんが気になるところです。20.2メガピクセルの裏面照射型CMOSセンサ……これってもろにRX100シリーズと被ってるんですよね。スタッフの方に訊けばよかったのですが訊き忘れてしまいました。もっとも、G7 X発表時のインタビューで既にメディアから同様の質問がなされており、上手く(?)かわされているのを見ると、それ以上の答えは得られなかったかもしれませんね。



ということで、総括。

G7 X……欲しくなっちゃいますねぇ。RX100M2と比較して、目の覚めるような高機能という点はほとんどありません。ただ、随所随所でRX100M2の一歩上をいっており、一つ一つは小さい満足感なのですがそれがつもりにつもって強い魅力を感じさせます。

前回の70Dと7D Mark2の比較では、7D Mark2が高機能過ぎて私ではもてあましてしまうので購入は見送りという結論に至りました。一方今回の比較は内容がやや異なっています。実際にRX100M2を使って不満に感じているところや、こういう機能が追加されたらもっと嬉しいのに、という点が実装されているところなど、かゆい所に手が届くようになったのがG7 Xという印象でした。

いいなぁ、G7 X……。



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