今回のコンセプトは、つかみどころのない表情です。このつかみどころのない、という言葉自体、何を言いたいのか分かりづらくてそれこそつかみどころがないのですが、要は無表情のようなイメージです。かといって無表情という言葉もどうもしっくり来ないんですよね。そういうわけで、つかみどころのない、というぼんやりした表現をしています。
今回はそんな、辛そうで辛くない少し辛いラー油、みたいないまいちはっきりしないメイクを目指すお話です。
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完成図ドン。
Fig.1 完成図
つかみどころのない感じに……なっているでしょうか。笑顔でもなく、不機嫌な顔でもなく、意志の強さを感じるでもなく、やさしい感じがするわけでもなく、とことんニュートラルな、そういうメイクを目指してみたつもりです。
下書きはバーントアンバー+マースブラック、本メイクはマースブラック……だったのですが、下書きの時点でマースブラックが強すぎて、本メイクとの差は肉眼で間近に確認してもほとんど分かりません。
各部を見ていきます。
まず眉。これは出来るだけ横にしゅっと伸びたラインとすることで、どちらでもない印象にしています。もっと平坦でも良かったかもしれません。
Fig.2 アイ周辺拡大
目尻を上げすぎるとつり目が強調されるのであまり上げずに、しかし05ヘッドはもともとつり目なのでそれとうまく調和するようほどほどにしています。アイラインの目尻の位置は、元から開いているアイホールの目尻を目印に、そのまま真横方向に平行移動させるイメージで場所を決めました。
描いた目尻の位置は、アイホールの目尻の位置からは結構離れています。これは、アイラインを横方向に長く見せることで、切れ長の目にしたかったためです。逆に、アイホールの目尻のすぐそばにメイクの目尻を描くと、目の丸みが強調されるためクリッとした印象になってしまい、今回のコンセプトと合わなくなってしまいます。
アイライン上部はアイホールのアールに合わせつつ、出来るだけ平坦になるよう心掛けています。そして目頭側は、アイホールに沿って下方向に向かうラインを一本描き、その上には水平方向に近い睫毛のライン(二本線)を描くことでバランスを取っています。
口元は、「つかみどころのない」というコンセプトに合わせ、角度によって様々な表情に見えるよう、今回は線を描きませんでした。ただ、最低限の陰影は欲しかったので、モールドされた凹部の中を、茶色いパステルをつけた模型用綿棒でなぞり、ほんのりと影をつけています。その後、唇全体をピンクのパステルで色付けしました。
Fig.3 口元拡大
ウィッグを被せるとこんな感じです。
Fig.4 ウィッグ装着
Fig.5 斜め方向から
……なんかどっかで見たことあると思ったら、我が家の次女いよりちゃんと同系統ということに今になって気がつきました。肌色はどちらもホワイト、アイは青、ウィッグが同じ、ということも相まって、まるで姉妹のよう。
そういえばいよりちゃんのメイクをするときも、ちょっと澄ましたつかみどころのない感じ、というのをイメージしていました。すっかり忘れてた……。
Fig.6 似た者同士比較
ちなみに、二つのヘッドを並べるとこんな感じです。妹とお姉さんといったところでしょうか。それにしても07番ヘッドはホントに頭でかいですね。
メイク練習の紹介は以上になります。
さて、ところで、今まで何も考えずにじゃんじゃん綿棒を使ってきたのですが、いろいろ種類があるので何を何本使ったか、今回から逐一カウントしていきたいと思います。
持っている綿棒はこちらの5種類です。
Fig.7 使用している綿棒一覧
左から、普通の綿棒、細綿棒、先端のとがった綿棒、先端が三角形平型の模型用綿棒、先端が丸く平型の模型用綿棒、です。
今回使用したのは
普通の綿棒:3本
細綿棒:1本
とがった綿棒:5本
模型用綿棒(三角・フラット):7本
模型用綿棒(丸・フラット):2本
ということで、細かい場所で重宝するとがった綿棒、それも特に、模型用綿棒が使用率が高い傾向にあるようです。
もっとも、まだサンプル数は1つだけなので、今後、もう少し様子をみたいと思います。
なぜこんな記録をつけようと思ったかというと、近所の模型店にも常に在庫があるわけではないので、使用頻度が高くすぐになくなりそうなものを押さえておこうと思ったためです。
終わります。
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