お断りするまでもなく、素人目線での感想ですのでなにとぞご容赦のほどを。
今回はそういうお話。
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70Dユーザーとして7D Mark2を考える
というわけで、やって来ました、ザギン!
Fig.1 パツキンのチャンネーとザギンでシースー
さて、このときは先客もなく、また、私が触っている間もお待ちの方が来ることもなく、好きなだけ触ることが出来ました。ただし、順番待ちの人が来てしまったら、一人5分以内という制限がつくそうです。
7D Mark2は発売前のため、撮影データを持ちかえることはできません。ですが、外側の撮影はOKとの許可をいただきましたので、ありがたく撮影させていただいてきました。
Fig.2(左)7D Mark2, (右)5D Mark3
7D Mark2についていたレンズは、レンズキットの一つでもあるEF24-70mmF4L IS USMでした。私はこのレンズでしか試していないので、他のレンズでもためさせてもらえるかは不明です。
Fig.3 (左)7D Mark2, (右)5D Mark3比較1
触った印象として、7D Mark2は凄く握りやすいです。私は手が他人より大きく、5D Mark3でも持て余すということがありませんでした。ですが7D Mark2はその上をいく握りやすさです。デザインがあまり変わっていないように見えて絶妙に曲面が変更されているのか、しっくりと手になじむ感触です。吸いつく、といっても良いかもしれません。
こういう説明で適切なのかはわかりませんが、5D Mark3ではグリップする部分とレンズをマウントする部分(ボディの右側と左側)でそれぞれ別々の機能の物をつなげた感じがするのに対し、7D Mark2はグリップ部分もレンズマウント部分もひとつの「塊」としてのまとまりが増しているように思えました。
「大きさが小さいんだから、持ちやすいのはある意味当然では?」と思われるかもしれませんが、このフィット感は同じく小さいボディの70Dでは味わえませんでした。やはり7D Mark2特有の曲面デザインや重量(あるいは重量バランス)が有効に働いているものと思います。
Fig.5 7D Mark2背面
Fig.6 (左)7D Mark2, (右)5D Mark3背面から比較
背面です。基本のボタン配置は5D Mark3と同一です。こんなもん、色々なデジタル機器関連サイトでいくらでも見れますのでいちいち載せるのもどうかと思ったのですが、マルチコントローラー周囲に新たに設けられたAFモード切り替えのレバーがあまりにも感動的で、思わず載せてしまいました。
時計回り方向にクリックするたび、AFモードが切り替わるというこのレバー、これは本当に使いやすいです。今までは(デフォルトでは)シャッターボタン脇のFnボタンでAFモードを切り替えていましたが、今回のレバー追加によってAF関連の操作は全てマルチコントローラー周辺に集まったため、親指のみでAFモード切り替えから測距点の移動までまかなうことができ、とても使いやすいと感じました。何より、常に人差し指をシャッターボタンに掛けておけるのが嬉しいところです。こういうところもシビアなチャンスをモノにしなくてはならない動体撮影に重きを置いた結果でしょうか。
Fig.7 上部GPSユニット拡大
Fig.8 GPSユニット横から
そして、方々で言われている、GPSユニットの出っ張りについても(Fig.7-8)。
これを気にするかどうかは各人次第でしょうが、私は実物を目にしてみて、この出っ張りはそこまで気になりませんでした。というか、現地では出っ張り部分のことをすっかり忘れており、撮影しないまま帰りそうになったくらいです。確かに一体感という点ではマイナスかもしれませんが、使っていれば見慣れるレベルではないでしょうか。
続いて、写真ではお伝えすることが出来ない部分について、感じたことを出来るだけ文字でお伝えしたいと思います。
まずは動体撮影に関してです。
売りの一つである動体撮影についてですが、これはショールーム内では試すにしても限界がありますので何とも言えません。ただ、ショールーム内を走っていたプラレールで疑似的に動体撮影をしてみたかぎりでは、少なくとも不満は全くありませんでした。まあ、これに関してはメーカーサイドも動体撮影特化として売り出しているわけですから悪いわけがありませんね。
連射性能に関しては、さすがの一言です。あまりにも音が小気味よいので、ついつい必要もないのに連射してしまいたくなります。
次に、シャッター音について。
7D Mark2のシャッター音はサイレントモードでなくても結構控えめです。「カシュッ」という感じの音で、既存の機種で言うと6Dに近く、それを更にシャープにしたような印象を受けました。5D Mark3のような「ジャキッ!」という主張の強い音とは異なった印象でした。勿論、下位クラスの70Dのような「バチコン」という残念な音とは全く無縁です。
ファインダーについて。
ファインダーは物凄く見やすかったです。7D(初代)と70Dの比較でも言われていたことですが、7D Mark2と70Dを比べてみても、7D Mark2の見え方は圧巻です。私は70Dを持っている都合上、APS-C機のファインダーといえばこれが自分の中での基準になっているのですが、7D Mark2を覗いたときは「こんなに大きく映るのかよ!?」と衝撃を受けました。
後は、スタッフの方とお話しさせていただいて得た情報について。
まずセンサですが、これは70Dと同じ構造のデュアルピクセルCMOSだそうです。勿論映像エンジンがDIGIC6+に進化しているので、これによって高感度耐性が向上しているとのご説明をいただきました。エンジンの進化はありがたいのですが、同構造というのはちょっと残念なところでした。
また、個人的に気になっていたのが、バッテリーの互換性です。7D Mark2に搭載される電池はLP-E6Nで、LP-E6に比べて容量が大きくなっています。「7D Mark2にもLP-E6が使える」というのはHPでアナウンスされていたのですが、その逆(例えば5D Mark3にLP-E6Nを搭載)が出来るのかという点について確かめたところ、問題なく使え、過去の機種でも大きくなった容量の恩恵を受けられるそうです。
機種ごとにバッテリーを区別せず共通で使っているという私としては、この互換性という点については特に気になるところでしたが、明瞭な回答をいただけて安心しました。
ということで、7D Mark2体験記でした。
触った感想をまとめますと、今APS-C機を買うならこれ一択と言って差し支えないと思います。勿論予算の兼ね合いもありますから万人にお勧めできるわけではありません。ですが例えば、70Dを購入対象として検討しているのであれば、予算を足して7D Mark2を選ぶべき、といえると思います。この2台は、金額的な差以上に性能価値に差があると感じました。それくらいの感動的な出来栄えでした。
が、私が70Dを売ってまで乗り換えたいと思うかというと、それは……うーん、という感じです。
たしかに7D Mark2は素晴らしいモデルです。それは散々上でも書いてきました。そして、過去記事でも色々検討ましたが、もし仮に、私が70Dを所有しておらず、一台APS-C機を買うとしたら間違いなく7D Mark2を選びます。7D Mark2の性能は、価格差というウィークポイントを軽々と覆すことでしょう。
ただ、現実には私は70Dを持っているんですよねぇ。で、「7D Mark2じゃないと無理」という場面にどれだけ出くわすかということを考えると……まあ、そう無いな、と。
なんか、「散々ほめておいて結局買い替えないのかよ!」っていわれてしまいそうで、一気に話に説得力が無くなりましたね。
そりゃお金が無限にあれば欲しいですけど……って、この流れは過去記事で既にやったので、割愛。
さて、7D Mark2と直接関係はありませんが、今回の反省点をいくつか。
まず、5D Mark3に着けていくレンズを誤りました。こいつにも24-70mmF4Lをつけていけばよかった……そうすればもっと直接的な比較が出来た、というのはもちろん、ズームも出来ますし、簡易マクロもついています。
が、実際に私が着けていったレンズはsigmaの35mmF1.4……なぜ単焦点にした、私!?
また、もっと真正面や真横から撮影した写真を載せたかったのですが、これは撮影環境の問題で諦めました。というのも、ショールームという性質上、製品をはっきり見せるため強めの光が上から降り注いでおり、被写体が自分の影に入らないようにするとどうしても斜めからの撮影になってしまいました。
ショールームのライティングに関連してですが、カメラのボディが黒で、光に照らされた机が白なものですから、露出がシッチャカメッチャカで酷い写真を量産してしまいました。今回上げた写真はそれでもましなものをピックアップし、Lightroomで補正をかけています。製品の質感などは二の次で、外観の見えやすさを重視した現像ですのでご了承ください。
それと、GPSの性能が6Dに比べてどうなっているのかについて訊き忘れてしまいました。ただ、資料を見るに7D Mark2では電子コンパスが新たに追加されたそうですので、それだけでも十分な進歩と言えそうです。
あとは、ロストしにくくなってくれれば……。
Fig.9 戦利品
Fig.9は今回ショールームでいただいたパンフレットです。左から7D Mark2、G7 X、EFレンズカタログです。7D Mark2のカタログは色々なバージョンがあり、全種類欲しかったのですがさすがにそうも言えず、モータースポーツ版を選びました。G7 Xについては別記事にて紹介したいと思います。また、レンズカタログもリニューアルしているとのことで、いただいてきました。
とりあえずしばらくは、このパンフレットを眺めながら過ごすことになりそうです。
70Dユーザーとして7D Mark2を考える
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