かれこれ14回目のお話です。
関連記事はこちら↓
・今週のわこちゃん! その13(前回)
・今週のわこちゃん! その15(次回)
例によって例のごとく、まずは完成図。
Fig.1 完成図
眉と下書はローシェンナ、本メイクはバーントシェンナとバーントアンバーを1:1で混色しています。
これらはメディウムを混ぜ、以前よりも気持ち濃度を濃くしています(薄め液をあまり入れない)。
口元の線はローシェンナにピュアレッドを1:1より気持ち少なめに混色しています。ちょっと血色のいい口元を目指しました(Fig.2)。
Fig.2 口元拡大
また、頬の白い点(テカリ)ですが(Fig.3)、普通に白い点を打っただけではあまり目立たないので、あらかじめピンク色の点を打ち、その上から一回り小さく白い点を打っています(そう、あたかもノーベル化学賞のSTEDのように)。濃いピンク色で縁取ることで、白い点を目立つようにしています。
ピンクの点の調色ですが、ピュアレッドとライトポートレイトピンクを1:2で混ぜています。このピンクにはメディウムは混ぜていません。また、白はチタニウムホワイトを直接チューブから綿棒で取りました。
Fig.3 頬周辺拡大
パステルは、オレンジを中心とし、バランスを見ながらピンクも足しています。
さて、前回から使い始めたメディウムの効果についてなのですが、二回メイクしてみた感想としては、これまでのメイクとやり方を変える必要があると感じました。
今までは薄めの絵の具で何度も重ね塗りし、メイクをしていました。塗ってもすぐに乾くので、何度も塗り重ねることでムラをなくしていました。薄めすぎると縁が滲むのが欠点でしたが、濃度を加減することである程度解消できていました。
しかしメディウムを混ぜた状態でその時の感覚でやってしまうと、色が薄くてなかなかムラが均一にならない上、乾くのが遅いという非常に困った事態に陥ります。しかも私はせっかちなもので、半乾きのところに手をつけてしまい、固まりかけていた絵の具を剥がしてしまって表面に凹凸を作ってしまうこともありました。
そこで今回から、絵の具の濃度をやや濃いめに調整しています。通常、濃い絵の具は乾燥しやすく伸びも悪いのでかすれてしまいますが、メディウムを入れているので乾くまでに時間があります。そこで、まずヘッドの大まかな位置に絵の具をぽてっと載せ、それを筆でのばして描いていくという方法にしてみました。これにより、縁が滲みにくくなり、よりくっきりした線が描けるようになるのではないかと期待してのことです。
その結果がFig.4です。
Fig.5 目元拡大
割とくっきりと、薄茶色とこげ茶色のラインが分かれているように思います。表面に凹凸があるのがやや気になりますが、メディウムを使った塗りに慣れていけば解消されるのでは、と思います。
ただ、今回は比較的単純なメイクだったため、細い線を描く機会がありませんでした。今回のように広い範囲を塗りつぶす場合はこれで描けそうなのですが、問題は睫毛や二重の線等の細いラインです。これをどうするかは今後の課題となりそうです。
解決策として今のところ考えているのは、メディウムの量や薄め液の量を変えて対応すること……なのですが、それは正直面倒だからやりたくないんですよねぇ。
ところで、冒頭でも画像を載せました通り、今回は新しいヘアスタイルにしてみました。といってもウィッグを購入したのではありません。これまでさんざん「好みじゃない」と言い続けてきたアオイ2ndのデフォウィッグ、ショートシャギーをカットしたものです。不可逆のカスタムってちょっと怖くて二の足を踏んでしまうのですが、かといってこのままでもめったに使うことなくお蔵入りは確定でしたので、だったら思い切ってカットしてみよう、ということで挑戦してみました。
使ったのはごくごく普通のはさみ(すきバサミですらない)一丁と、くしです。
まずはカット前のデフォ状態(Fig.6)。はさみを縦にして、ザクザク切ります。
Fig.6 カット前
切り途中(Fig.7)。今回は目がしっかり見えるくらいまで切るつもりだったので、もう少し切ります。
Fig.7 最初は大胆にカット
目標とする長さに近づいてきたので、ここからは慎重に進めます。バランスを見ながら、毛の厚みを調整。
Fig.8 ここからは微調整
細かいところをカットしていると、やめ時が分からなくて困ります。「ここをもっと切った方が良いかな? あ、切りすぎちゃった。バランスが悪いから反対側も切って……」とかやってると結局ウィッグがおじゃんになってしまうので、適当なところで切り上げました。
個人的な止め時としては、「もうちょっと修正したいけれど、現状でもまぁ見れないことは無い」くらいです。
で、完成図がこちら。
Fig.9 ウィッグ装着
プレーンなミディアムショートになりました。ドールの髪どころか、自分の前髪すらカットしたことが無い私ですが、それにしてはまあまあってところではないでしょうか。もともと使いどころのないショートシャギーだったので、こうしてネタになっただけでも御の字です。
あとは別角度から。
Fig.10 角度を変えて
Fig.11 斜め下から
ということで今回はこれでおしまいです。最後に、綿棒カウントを。
普通の綿棒:2本(全てメイク用。紙やすりを切らしていたため)
細綿棒:2本
とがった綿棒:1本
模型用綿棒(三角・フラット):2本
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