なんか一気にどかんと降りましたね、雪。日中職場に車を停めてて、夜になっていざ帰ろうとしたらちょっとやそっとでは車が動かせないくらいにつもっていて絶望しましたこんにちは。
変温動物的な感じで寒さと活動量は相関関係にあるせいかブログ更新頻度ガタ落ちですが、そろっと更新します。というか、更新しないとネタの鮮度が落ちてしまうので。
今回は、新しく買った三脚のお話です。
最近、買ったものをただただ紹介するだけになりつつある気がしますが、これにはちょっと理由があります。あと少しで本年のクレジットカード利用高が一定金額を超え、来年からのポイント付与率がアップしそうなんです。ということで年末駆け込み買い物強化月間(なんだそりゃ)に入っておりまして、この際なので「いずれ買うだろうなぁ」というアイテムを買っちまおう、と。
ついでに、来年の結婚式に備えて機材も充実させておこう、と(三脚を使うかどうかは……うん)。
ちなみに上の写真は、今回購入した三脚(小)と以前から持っていた三脚(大)の比較です。
以前検討していた通り、取り回しの良さそうなマンフロット293カーボン三脚を購入しました。
Fig.1 293カーボン4段+梅本雲台
Fig.1ではすでに梅本雲台に換装していますが、標準で付属してくる雲台はマンフロットの3wayです。自由雲台セットも販売されているのですが、その場合クイックシューつきのものになってしまいます。私はクイックシューは使わないので、梅本の雲台に乗せ換える前提としました。すると自由雲台が2個あっても仕方ありませんから、3way雲台の方を選んだというわけです。
それに、3way雲台のキットの方が少し安かったですし。
で、到着。アマゾンで頼んだのですが、アマゾンの段ボールでの梱包は無く、三脚本来の梱包に伝票直貼りでした。
まぁ、箱にノリが残るのはいいとしても……なんか運送会社の人に見られてるのって、落ち着かないんですよね(自意識過剰)。
で、開けてみます。
おおっ、カーボンの美しい折り目!
Fig.2 カーボンの折り目
マンフロットロゴの3way雲台!(使いませんけど!)
Fig.3 マンフロットのロゴ
そして、ずっしりとした重み……って、おい! 思ってたより重いぞ!?
あ、あれ? おかしいなぁ、重量はカタログ値で1.85kg程度ですから、スポーツドリンクのペットボトル一本分くらいと思って油断していたのですが……。
ちなみに、1.85kgという重量は三脚と付属の雲台セットでの値となり、三脚本体のみだと、1.2~1.3kgくらいのはずです。(数kgを測るのに手ごろな天秤が手元にないので、カタログスペックからの計算)。
どうでもいいですが、この293三脚には自由雲台が付属したモデルと3way雲台が付属したモデルがあり、同じ三脚のはずなのに、それぞれから三脚のみの重量を計算すると若干差が出ます。多分数字の丸め方の問題だとは思うのですが、なんか気持ち悪いなぁ。
雲台は、「自由雲台といえばコレ!」の、梅本製作所のSL-40ZSCです(ラインナップで最も小さい物)。最大サイズのSL-60ZSCを既に持っており、その性能の信頼性は身を以って実感済みでしたので梅本以外の選択肢は浮かびませんでした。
Fig.4 梅本製自由雲台 SL-40ZSC
この梅本の雲台ですが、実はSL-40ZSC(以下40)と、それより一つ大きいSL-50ZSC(以下50)で迷いました。もう本当に、散々迷いました。
もともとは40で決定していたのですが、ふとした拍子にネットで調べてみると、他の二種類(50と60)に比べて40は評判が冴えないんですよね。というか、50が安牌過ぎて、「40買うくらいだったらとりあえず50にしておけば大丈夫!」的な意見が多く、なんだか不安になってきてしまうわけです。
また、40ユーザーの方のブログなどを拝見しますと、ミラーレスやAPS-C機等、比較的軽量な機材で使用されている方がほとんどで、私のように重量級の機材を載せようという例は少なく(当然ですが)、「やっぱり5Dmark3載せるなら50にするべきかなぁ」とすら思い始めていました。
ですが個人的には、機材は軽くしたいというのが今回のコンセプトなので、できれば軽量な40にしたいところです。その一方で、しっかりと保持してくれなくてはそもそも話になりませんから、安牌の50もとても魅力的です。
で、3日間ほど散々迷い、ようやく40に決心しました。
40に決めた理由として、梅本製作所HPで紹介されているスペックが大きいです。カタログスペック的には3kgまで快適に使えるとありますし(最大積載量は4kgなので、かなり余裕を持ってみているはずです)、梅本製作所のHPでも、D200+300mmF4の組み合わせ(2.3kgとのこと)でも安定、とあります。縦位置構図にしたときの安定感がどの程度かがちょっと気になるところでしたが、「個人的には一番おすすめの自由雲台です」とのフレーズもあり、決心しました(万が一保持力不足だとしても、手元には既に60がありますから最悪それに乗せ換えればいいや、という保険も一応ありましたし)。梅本製作所はHP上で色々誠実にデータを示されていますし、実際に60を持っている身として品質は確かだと感じていましたので、HP上の文言を信じることにしました。
また、100gの違いしかないとはいえ、雲台側がヘビーになってしまうのを嫌った結果でもあります。撮影時に頭でっかちになってしまうと不安定というのはもちろんですが、それ以外の取り回しでも、頭の方に重心が来てしまうとそれだけでモーメントが大きくなって扱いづらいので。
それに、三脚とのバランスもグッドですしね。
以下、使用感です。
今回の三脚選びは軽量をコンセプトに謳ってはいるのですが、重量は……正直、ありますね。計算すると
三脚+雲台
=1.3 kg + 0.25 kg
=1.5~1.6 kg程度
と、コーラのペットボトル一本分くらいで、持つとやっぱりちょっと重いです。これでも梅本の雲台に変えたおかげで200gくらいは軽量化できたんですが、ね。
また、梅本雲台装着後の三脚収納高は540mmでした。
続いてカメラ位置の確認です。梅本の雲台を装着し、三脚の脚は最大まで伸ばし、センターポールは最低高さという多用するであろうセッティング(Fig.5、6)では、身長180cmの私は屈んでファインダーをのぞきこむ格好になりました。膝に手を当てて腰を曲げる感じです。センターポールを最大まで上げると、大体アイレベル(より5~10cmくらい低い)でちょっと猫背になるくらいです。今回はあくまで扱いやすい軽量装備とすることが目標ですので、この辺はある程度割り切っており、問題にはなりません。
Fig.5 脚最大伸長
脚最大伸長・センターポール最低:1300 mm
脚最大伸長・センターポール最高:1480 mm
脚最小(収納状態)・センターポール最低・脚開度ローポジション:400 mm
さて、肝心の保持力ですが……問題なし!!
梅本雲台特有の、ヌルッと動いてカチッと留まる感覚は小さくなっても健在でした。手持ちの機材では最もヘビーな5Dmark3+sigma 50mmF1.4でも問題なく保持してくれます。
Fig.6 5Dmark3装着(レンズはsigma 50mmF1.4)
Fig.7 カメラ部分拡大
Fig.8 ほぼ直角でも保持力十分
保持力に並んで重要なのが、ブレ耐性ですが、こちらも問題ないといえる範疇です。
とりあえず適当に何枚か撮影、等倍切り出ししました。レンズはEF100mmF2.8Lマクロ、F値は5.6で一定、SSを変更、ISOで露出をそろえています。MFとライブビューでフォーカス位置を合わせ、レリーズを使用しています。rawで撮影し、撮って出しです。
ぬいぐるみとの距離は約2m、ピントは口の黒い糸に合わせ、撮影場所は無風の屋内です。
SS 1/100
SS 1/50
ISO感度が異なっているためノイズ感で差が出ていますが、ブレという点では大差無いように思います。
機材が軽量なので2秒タイマーと併用などの小技は必須ですが、それは精密な撮影をしたい場合はどんな機材を使ったとしても当てはまることですから、今回のケースが特別不利ということではないと思います。そもそも、軽量化と安定感はある程度トレードオフなわけですしね。
ちなみに、雲台の台座と5Dmark3の大小関係はこんな感じです。
Fig.9 雲台の台座
それと、マンフロットの三脚には基本的にバッグが付属しない、ということを事前に聞いていたので、それならばと純正のバッグを購入しました。
Fig.10 バッグ
ですがこれ、期待はずれでした。
円筒形のバッグが魚のヒラキのように広がるのですが、こいつのジッパーが固いのなんのって! もう本当に、アホかというくらいの固さです。しかも縫製の継ぎ目は布地が分厚くなっており、余計にジッパーの通りが悪く、持ち手が破損するんじゃないかというくらいに力いっぱい引っ張る羽目になります。
おまけに、バッグの天地方向にはクッションが入っているのですが、側面はクッション無し。ただのゴワゴワした布切れです。
これに4000円(Amazonで購入)の価値は……無いんじゃないですかねぇ。全く、これっぽっちも。事前調査が不十分だったといわれてしまえばそれまでなのですが、三脚と雲台は満足だったのでバッグで画竜点睛を欠いてしまったのは本当に残念です……まあ使いますけど……。
あとは余談といいますか、本筋とは関係ないことを。
まず、3way雲台はハンドルが収納式になっているのですが、これが分かりづらい! 説明書を見ても「コンパクトに収納できるよ!」としか書いてなくて、どうやってハンドルを正しい位置にセットすればいいのかが分かりません。適当にいじっていたら何とかなりましたけど。
それと、折りたたんだ状態ではハンドルは平行になるのですが、微妙にグリップ部分が干渉しあいます。折りたためるように設計したならこれくらい何とかしてほしかった!
あと、三脚の足に謎の部品が付属してきました(Fig.11,12)。
Fig.11 謎の部品(最上段のストッパー上部)
Fig.12 謎の部品拡大
Fig.13 謎の部品の使い方
いやいやいや、でも、そういうことはやっぱり説明書に書いておくべきだと思うんです!
まあ、海外製品の説明書がざっくりしすぎているのは今に始まったことではないのですが……。
ということで、予想以上に重くてちょっと計画が狂ってしまった感はありますが、これはこれで大事に使いたいと思います。
より軽量なものを求めるとなると、もう選択肢はジッツォしかないのかな、と思います。が、脚の固定方式がナット式なのは好みではないのと、それ以前に価格があまりにも高額なので、現時点ではこれが多分ベターな選択でしょう。
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