2014年12月24日水曜日

結婚式撮影を真剣に考えるの巻

友人に結婚式の撮影を依頼されたという話はさんざっぱら書いてきましたが、ようよう当日が近付くにつれ重責を全うできるのかという不安感は募る一方です。

ということで、頭の中で考えても仕方がないのでとりあえずアウトプットしておこうという私以外誰も得しないお話です。







個人的に撮影するだけならこんなに悩むこともないんです。というか、もともとはそのつもりだったんです。料理食べてお酒飲みながら適当に撮影し、出来のいいのだけでもプレゼントして喜んでもらえればいいかな~、程度の軽いノリだったんです。が、友人はなんか私のことをめっちゃアテにしていまして、式場カメラマンは頼んでないらしいんですよ。つまり私の撮る写真が全てなわけです。



(基本的には)一生に一度の晴れ舞台……その撮影を私なんかに頼むとか、正気か?



あああ緊張してきた。

ってか、そんなに期待されても困りますよ、私はカメラが(というか機材が。もっといえば「買う」という行為自体が)好きなだけで、別に写真が上手いわけでも何でもないんです。F1ファンが皆フォーミュラマシンを駆れるわけじゃないのと同じです、いや違うか。

とはいえその信頼に応えたいと思うのもまた人情なわけで、だからこそああでもないこうでもないと悩んでいるんです。


ま、ぼやいてもしょうがないので機材を考えましょうか。

まず、前回のおさらいから。前回の結婚式撮影ではこの組み合わせでした。

5Dmark3 + sigma50mmF1.4
70D + EF100mmF2.8L macro(160mm相当)


この経験から、2台体制は必須です。標準域と望遠域で使い分けます。
レンズについては、標準域が50mm前後の単焦点なのは問題ないと思います。ズームできないのは良し悪しですが、50mm程度であれば自分が前後に動くことで標準域のズームくらいはカバーできると思います。また、集合写真を撮っても周辺が歪まないのもいいところです(これは後から補正できますけど)。
ただ、望遠域は再考の余地があり、換算160mmでは少し足りないと感じることがありました。ですので望遠側は200mmまでのズーム等の方が良いかもしれません。ただ、気をつけなければならないのが最短撮影距離の問題です。前回はマクロレンズだったので問題になりませんでしたが、本来望遠レンズは最短撮影距離が1m前後ですから被写体に近すぎるとフォーカスが合いません。


ここで前回の写真を見返しますと、結構ブレやボケで没った写真が量産されていました。特に前回持っていったsigma50mmF1.4は手ぶれ補正が付いていませんので、50mmとはいえあまりラフに扱うと当然ブレます。また、ISO感度を上げたくないがためにF値を開放にしていることが多かったのですが、これも良くなかったですね。もちろん背景がボケていい感じになる写真もあったのですが、一方で二人以上の人間がフレームインする場合、大抵どちらかが焦点面から外れてました。

そう考えるとF値は4以上に絞って、スピードライト併用が現実的でしょうか。絞ることを前提とすると単焦点にこだわる必要性も薄くなるわけで、選択肢はぐっと広がります。

考えられる組み合わせとしては、


1案

5Dmark3 + EF24-70mmF4L IS USM + 600EX-RT
70D + EF70-200F4L IS USM (112-320mm相当) + 600EX-RT



メリット
2台合わせて24mm~320mmまでの焦点域をカバーできる(70~112mmが抜けますが)
EF24-70mmF4Lは簡易マクロ付きなので料理撮影などもOK

デメリット
F値が解放でも4なので、スピードライトがもう一台必要


この案の問題は、F値解放が4というところです。被写界深度を稼ぐという意味ではF4でもいいのですが、問題はISOノイズです。70Dの暗所性能ははっきり言って期待する方が間違ってるレベルなので、スピードライトは必須になります。その一方で恐らく活躍の場が多くなるであろう5Dmark3にもスピードライトは付けてあげたいですよね。5Dmark3といえどISO12800での撮影はかなりノイジーで、Lightroomで補正するとお肌は不自然にツルンツルンになってしまい、男だと気持ち悪いです。

これを避けるためにはスピードライトの追加購入が必要になりますが、日常生活でスピードライト2台って使います……? 多灯ライティングにまったく興味が無いわけではないのですが、このためだけに購入というのはちょっと、ね……。かといって、ホットシュー部分ってなんだか頼りないので、一台のスピードライトを使いまわすのはやりたくありませんし……。

Canonの上から二番目に座するスピードライトである430EX IIなら2万5千円くらいなので買っても良いかな、という気になってくるのですが、やっぱり下位機種だけあって機能はそれなりに割りきられています。GNが小さいのは良いとして、首振り角度が600EX-RTでは左右それぞれ180度なのに対し、430EX IIは右90度、左180度なんですね。
サードパーティー製品では、ニッシンのi40が左右180度の首振り可能で、しかも安く、標準域で使う分には十分なGN、と非常に良さそうなのですが、電源OFFが長押しなのは個人的に絶対にNGなので残念ながら選外となりました。それ以外は完ぺきなので実に惜しいです。
また、スピードライトの操作パネルも違っていて、統一感はまるでありません。同時に使い分ける場合、全く同じモデルの方が好ましいのは火を見るより明らかです。更に言うなら、600EX-RTはかなり連続発光耐性が強い(はず)ですが、それでもオーバーヒートした場合の予備という意味でも、買うとすれば600EX-RTですね。

ちなみに私は処女原理主義過激派ですので、中古やレンタルという選択肢はありえません。



続いて2案。

5Dmark3 + EF70-200F4L IS USM
70D + sigma 35mmF1.4(56mm相当) + 600EX-RT





メリット
機材の追加は無し
望遠域のF4は5Dmark3の高感度でカバー
標準域の機材も軽量化

デメリット
望遠側の明るさ・ISOノイズに不安
標準域撮影は70Dが担当するので心情的に不満(?)


5Dmark3に望遠を担当させ、70Dは標準域(相当)とします。70-200mmはF4ですが5Dmark3と組み合わせることで暗所でも頑張ってくれるでしょう。また、望遠+フルサイズなのでそれなりのボケ感も期待できます。一方70Dは35mmを装着することで56mm相当の焦点距離として標準域で使います。F1.4なのでボケ感は当然文句なし、ウィークポイントの暗所ノイズも、スピードライトと組み合わせれば解決できるでしょう。それに、スナップ撮影などで多用するであろう標準担当が軽量化できるのも嬉しいところです。
が、その場合多く出張るであろう撮影を70Dで行うことになります。5Dmark3も持っている立場からすると、「ハイエンド機で撮りたい!」と思うのは当然のことですよね。ま、自己満足ですけど……。
また、冒頭で書いたとおり5Dmark3の暗所性能は信頼していますが、それでもどれだけ低ノイズで頑張れるかは正直未知数なので、スピードライトなしというのは冒険な部分もあります。



ここから妄想が始まります。



3案

5Dmark3 + sigma50mmF1.4 + 600EX-RT
70D + EF70-200mmF2.8L IS II USM (112-320mm相当) + 600EX-RT

メリット
明るいレンズを使えるので、安心感がある

デメリット
重い
追加購入の資金捻出

手元にある70-200F4Lを手放し、F2.8Lに買い換えようという強硬策です。スピードライトも増やします。これで標準・望遠ともにF値解放から絞った状態まで、低ISOで撮影できるようにします。
多人数を撮影するときは絞って撮るのでF2.8の恩恵はあまり享受できませんが、それ以外の場では背景をぼかした表現が可能というのは心強いですし安心感があります。
この案の問題は言うまでもなく予算で、'14年12月現在、マップカメラで下取り含めても18万弱かかります(レンズのみ)。ってか、価格.comを見てみるとここのところずっと過去最高額を記録してますね……その昔、19万円台だったことがあるなんて……ぐああぁぁ悔しいぃぃ! (というか、このレンズがどの店舗でも品薄っぽいですね? だからかなぁ。買うまでには在庫が潤ってると良いんですが)

とはいえ18万弱の出費とは当然正気の沙汰ではありません、それくらいはいくら浪費家の私とて十分承知の上です。
すると次善の策として浮上するのが、サードパーティー製レンズです。例えばsigmaの70-200mmF2.8という選択肢ですね。これは一見非常に魅力的で、純正F2.8の半額以下で購入できますので、スピードライトの2台目を買ってもおつりがきます。が、純正F2.8という絶対的存在が君臨している以上、回り道になるのは確実です。sigmaと純正で2倍のお金を出すほど価値に差があるのかとも思いますが、こういうのは結局、自分の中で納得できるかどうかが重要なのであって、高いとか買い得とかは二の次ですよね!



3案ですでにかなり非現実的なことを言っていますが、妄想は更に加速します。最後に予算に糸目を付けない、ぼくのかんがえたさいきょうのくみあわせ、でも妄想しましょう。
とはいえ、1Dx複数台でそれぞれに広角~超望遠の単焦点レンズ付けて……とか言いだすときりがないので、ちょっと実用性も考えて


7Dmark2 + sigma35mmF1.4(56mm相当) + 600EX-RT
5Dmark3 + EF70-200mmF2.8L IS II USM + 600EX-RT


メリット
操作系の統一感
レンズを組み替えれば、35mm、56mm、70~320mmまで対応できる

デメリット
望遠が重い
追加購入機材多数(妄想なので……)

こんなもんでどうでしょう。
本当は標準域もズームにしたかったのですが、EF24-70F2.8Lをはじめ良いレンズは色々あるものの、決定版といえるほどのものが無かったのでsigmaの単焦点にしました(自分の好みもある)。ボディは7Dmark2なので、焦点距離は56mm相当となり標準域としての使い勝手は十分です。軽量機材なので機動力も確保できます。
で、もう一個のボディは5Dmark3です。望遠レンズと合わせてべらぼうに重いですので、6D辺りでも良いかもしれません(6DのAFは測距点をはじめかなり簡素ですが、結婚式撮影に限れば動体追従性も必要ないですし)。
この組み合わせのいいところは、二次会などで薄暗い雰囲気のバーのような会場に行ったとしても、5Dmark3 + sigma35mmF1.4に組み替えることで会場の雰囲気を壊さず暗所撮影できるということです。そうするとやっぱり暗所に強い6Dが有力なのですが、5D系と7D系は操作系が一緒なので、使い勝手も合わせて考えるとこの組み合わせかなぁと。あるいは5Dmark3二台でも良いかもしれません。


まあ、これはただの妄想ですけど、ともかく現有機材に何かを買い足さないことには始まらないことは確かなようです(道具に頼らずに腕を磨けというのは置いておくとして……)。



……実はさっきから記事を書きつつマップカメラの70-200mmF2.8のページを眺めながら電卓であれこれ計算してるんですよねぇ。

30年近くも生きればそれなりに自分自身の行動パターンも読めてくるわけで、ここまで来ると、まあ十中八九レンズ買いますね、コイツ(私)。で、googleで「多灯ライティング」とか調べ出しているので、多分スピードライト二台目も買う気ですよ、コイツ(私)。資金繰りが微妙なのでスピードライトは若干確率下がりますが、レンズは臨時の支出で計画が狂わない限りは内定でしょう。

ただ、レンズと一緒に買わなくちゃいけないフィルターの出費が結構バカになりません。77mm径ともなるとEXUSのようなフラグシップでなくても結構高いんですよね。だったらEXUS買うよ、と。
あるいは使用頻度の低いEF17-40mmF4Lの77mmフィルターを外して使っても良いんですが、そうするとただでさえ出番の少ないレンズの出番がもっと少なくなるという悪循環……。



あと、機材とは直接関係ありませんが、普段はドールを始め静物を中心に撮影しているので、動体撮影にも慣れておかないと……とりあえず、プラレールでも使って練習しますか。

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