その中で福山雅治はカメラを携えており、5DにOP/TECHのストラップを組み合わせているようです。
今まで私はサードパーティー製のストラップには興味が無かったのですが、福山雅治が使っているとなれば話は別です。早速調べてみると、これが結構良さそうだぞ、ということで買ってみました。
つまりは、ミーハー丸出しの恥ずかしい話です……が、OP/TECHのストラップには大変満足していますので結果オーライです。
どうでもいいですが、私はテレビに一眼レフが映ると、何を使っているのかが気になって仕方がありません。今の時期ですと、テニスの全豪とかですね。
何か物を買うにしても「有名人が使っていたから」という理由はあまりにもバカっぽいので(バカなんですが)もっともらしい理由も書いておきますと、これまで使っていたストラップに不満があったから、ということが挙げられます。
私は5Dmark3、70Dともにキヤノンのプロストラップを使っています(使っていました)。プロストラップは肩当て部分が薄くしなやかなので、かさばらないため手首に巻いたりするのにも都合がよく、そういう点ではお気に入りでした。
が、いくらかさばらないとはいえ限度もあるわけで、事実、防湿庫に収納するときにはどうしても邪魔になってしまっていました。
特に私の収納方法(Fig.1)では、一方のカメラが他方のカメラのストラップを踏んでしまったり、引っ掛かってしまったりしてあわや落下……という事態がいつ起きてもおかしくありません。
Fig.1 普段はこうやって仕舞っている
そういうわけで、この点を解消できるいい手は無いかと常々思っていたところでした。
そんな時に、たまたま目に入ったのが福山雅治……の使うOP/TECHのストラップだったわけです。
OP/TECHのストラップは肩当て部分を取り外して紐を短くすることができるため、収納時にもかさばりません。また、私はカメラを肩から下げることはほとんど無くて、プロストラップも8割以上は手首に巻いて使っていましたから、肩当てを取り外してリストストラップ的に使えるのではという期待もありました(最初からリストストラップを使えばいい気もしますが、そうすると普通のストラップとして肩から掛けることはできなくなりますから、とっさの使い分けができず却って不自由しそうです)。
そしてなにより、福山雅治とおそろいのメーカーという満足感があります(というか、このしょうもない自己満足が購入理由の大半ですが……)。
ってなわけで、購入しました。
購入したのは、OP/TECHユーティリティストラップです。実はこれ、福山雅治とは同メーカーですが、ラインナップは別物です。氏はプロストラップというものを使っており、私も当初はこれにしようと思ったのですが、調べてみるとプロストラップは肩当て部分が切りっぱなしで末端処理がされていないようです。そこからほつれてきたり、汚くなってきたりするのは嫌だったので、末端がちゃんとパイピング処理されているユーティリティストラップにしました。
早速、使用感をば。
肩当てはネオプレン(要するにクロロプレン。ネオプレンというのはデュポン社の商標。どうでもいいですがデュポンは世界で初めて人工高分子の合成に成功した企業で、発明者はかの有名なカロザース。更にどうでもいいですが、クロロプレンを合成したのもカロザースです)で出来ており、柔軟で気持ち良い手触りです(Fig.2)。クロロプレンがどんな素材か分からない人は、「クロロプレン」で画像検索すればクロロプレンを使った商品がいっぱい出てくるのでどういうものかお分かりいただけるかと思います。膝のサポーター等に使われている材料ですね。
Fig.2 肩当て裏面
裏面はラバー加工してあるので、肩にかけてもずれ落ちにくくなっています。縁はパイピング加工してあるので耐久性も高そうです。
早速カメラに装着してみます(Fig.3)。
Fig.3 5Dmark3に装着
おおっ! なんか、一気に道具にこだわりのある印象になったのは私の気のせいでしょうか? あ、気のせいですね、はい。
メーカーは重量が軽減されると謳っていますが、私が試した限りではそこまで軽減されたという実感はありませんでした。ただ、肩当てが柔らかくて体に食い込みにくいので、長時間の装用では差が出てくるのかもしれません。
肩当ては厚みが結構あるので、言うまでもなくかさばります。ただ、思ったよりもしなやかで、Fig.3のように曲げた状態でもキープできます(勝手に反発して広がってきたりはしにくい)。私としては、購入前に想定していたよりは扱いやすい柔らかさでした。
で、今回の本命機能、肩当ての取り外しです。肩当てを外し、カメラボディの左右から伸びる紐を連結すれば短くまとめることができます(Fig.4)。
Fig.4 肩当て取り外し
この状態で手首に巻いたのがFig.5です。おおっ、これこそ求めていた使用感!!
Fig.5 リストストラップ的に使用(分かりやすいよう紐は緩めてます)
普段は手首にストラップを巻いている私としては、こういう使い分けができるのは本当にありがたいです。
「首にかけることはほとんどない」とは言いましたが、時々は首にかけますし、人に貸したりするときは落下が怖いので首にかけて使ってもらいたいものです。そういうときにもほぼワンタッチで肩当てが着脱できるというのは実に冴えていると思います。
私の使い方としては今後、普段は肩当てを外した短い状態にしておき、肩当てはカメラバッグの中でスタンバイというパターンが多くなりそうです。
あとは、プロストラップとの比較を。
Fig.6の通り、肩当て部分の長さはプロストラップとほぼ同等です。
Fig.6 プロストラップと比較
購入前に心配だったのは紐の長さでしたが、これもほとんど同等でした(Fig.7)。
Fig.7 紐の長さ比較
OP/TECHの製品には、延長コード的な感じで紐の長いアフターパーツが別途売っているのですが、首掛けや肩掛けで使用するのであれば、元から付いている標準の長さで充分だと感じました。
メーカー曰く、長い紐のアフターパーツはカメラを斜め掛けする場合を想定しているらしいのですが、肩当て裏面にラバーが付いている以上、斜め掛けにすると滑り難くて却って使いにくいのでは……? まあいいですけど。
気になる点についても少し。
肩当てとカメラの金具に通す紐はFig.8のような樹脂製のバックルで接続されるのですが、この接続部分が時々カチャカチャと音を立てます。「気にしすぎ」と言われればそうなのかもしれませんが、ちょっと残念な部分ではあります。
Fig.8 接続部バックル
また、ストラップの紐を通すアジャスターがちょっと緩い印象も受けました。使っている最中に紐が緩んで外れてしまうことは無いとは思いますが(そう思いたいですが)、不安なのは否めません。
しばらく使ってみて、気になるようであれば紐を別売りの「アジャスタブル」や「プロループ」に取り換えることも検討しようかと思います。
ということで、OP/TECHのストラップを購入しました、という話でした。
ちなみに、カメラの収納はFig.9のようになりました。70D(左側)のストラップがプロストラップのままなので分かりづらいですが、5Dmark3(右側)はすっきりと収納できています。
Fig.9 カメラ収納もすっきり
今回はお試しということでストラップは1個しか買わなかったのですが、ほぼ期待通りの製品ということが分かったので、近いうちに2個目を買って、70Dにも取り付けたいと思います。
さて、そうするとキヤノンのプロストラップが2個も余るんですが……どうしましょう、これ。肌に触れるものですから中古ではまず売れないでしょうし、人に譲るにしても誰ももらってくれないでしょうし……。
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