2015年1月5日月曜日

多灯ライティングを試す

二灯目のスピードライトを手に入れたので、早速多灯ライティングに挑戦してみました。






本当は一つの記事にまとめるつもりだったのですが、前の記事が購入報告だけのはずなのに思いのほか冗長になってしまったため、二つに分けています。
今回は、そういうお話です。




多灯ライティングといってもいろいろありますが、今回は「あ、多灯だね」というのが分かりやすい背後からの透過光を試してみようと思います。要するに、透明(あるいは半透明)な台の下から二灯目を当てるというやつです。


まずセッティングはこんな感じです(Fig.1)。白い台に乗っている造花が被写体で、これを上方向から撮影するイメージです。


Fig.1 多灯ライティング撮影



Fig.1の白いシートはビニール袋をくしゃくしゃに丸めてしわをつけたものです。これをFig.2の通り、透明なアクリルボックスに被せて撮影台としています。


Fig.2 透明な撮影台は本来フィギュアを飾るための物



本当は1x1mくらいのアクリル板とかあったら最高なんですけど、このためだけに買うというのはちょっと……それに、アクリルは硝子と違って厚みが無いと撓みますし。ガラス天板のテーブルとかが良いのかもしれませんね。

この下に、SLAVEに設定したスピードライトを上向きに設置します(Fig.1)。アクリルボックスだけでは高さが足りず、下からの透過光が十分に拡散しないので、椅子に乗せて下駄をはかせています。また、小型ですがディフューザーをつけ、なるべく台が均一に光るようにしています。以降、SLAVE側の設定は全てカメラ(MASTER側)から行えます(照射角だけは手動。当然ですが)。この辺はさすがワイヤレスと言ったところでしょうか。

もう一灯はカメラのホットシューに装着してMASTERとして使います。5Dmark3は単独ではワイヤレス多灯には対応していないので、どうしても一灯はカメラに接続する必要があります(トランスミッターを使えば話は別ですが)。


で、あとは適当に調光補正しながら撮りまくる、それだけです。


本当は、SLAVEをいくつに補正して、MASTERをどういじって……とか書ければよかったのですが(というか、技術を向上させるためには記録として残しておくべきなのでしょうが)、撮ってる最中はそんなことすっかり忘れていて、あとから写真を見直しても何をどういう設定で撮ったのか分かりません。ですので、写真をただ貼るだけです。

唯一書けることといえば、TTL調光ではなく、全てマニュアルモードにして撮った方がイメージ通りに行きやすいということでしょうか。TTL調光だと、明るく飛ばしたいのに調光補正してもなかなか明るくならないことが結構ありました。逆に、SSやF値をミスって何もかも真っ白になってしまったこともありますけど。


まずは適当にプリザーブドフラワー(Fig.3,4)を。


Fig.3 どうでもいいですが、母の日のプレゼントです


Fig.4 これもそう(別の年)



正直、透過光を使わなくても、白背景で撮っておいて後からlightroomで補正すればそれなりに同じような感じになります。が、補正ありきだと暗部のノイズ感はどうしようもありません。やっぱり多灯ライティングした方が美しい!(と思いたい!)

撮影中はカーテンを閉め切って暗室としていたのでAFが合いづらくて仕方ありませんでした。よくよく考えたら三脚を立ててMFすればいいんですね。それに気づかないとはアホですね(まあ、気付いてもやらなかったと思いますけど、面倒だから)。


続いてドール。寝転んだドールと造花を組み合わせてみました。


Fig.5 もっと髪がわしゃっとなった感じにしたかった



いよりちゃんの長い髪がわさっとなった感じにしたかったのですが、あんまりわさっとなりませんでした。なんだかわざとらしい感じに……。



Fig.6 何故かカラーバランスが合わない



Fig.6はカラーバランスをいじっていたら何が正常なカラーバランスなのか分からなくなってしまいました。いじりすぎてワケが分からなくなる典型です。


Fig.7 お気に入り(もっと引きで撮りたかった)



Fig.7は、よくあるアニメのエンディング中みたいなイメージ(分かります?)のつもりです。本当はもっと引きで撮りたかったのですが、撮影台にしているアクリルボックスが30x30cmくらいしかないのでこれが限度でした……無念。
また、ちふみちゃんの前髪がセンターからずれてるのも気になりますね。実は撮ってるときからずれてることには気づいていたのですが、「寝転がった際の無造作な感じで良いかなー」と思い、あえて直しませんでした……が、やっぱり直せばよかったです……幸い、逆さまになっているおかげであまり目立ちませんけど。


今回試してみて、透過光+寝転んだドール+花という組み合わせが思った以上に気に入りました。今度は全身が入るような構図で撮影してみたいなぁ……そのためには大きなアクリル板が必要になりそうですけど……困ったものです。



ということで、多灯ライティング、やり始めると結構おもしろいです。透過光以外にもいろいろ試してみたいと思います。ただ、セッティングが大掛かりになりがちなので「ちょっと撮るか」という気軽さは失われます。道具を出しっぱなしにできるような広い部屋が欲しい!

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