2015年4月12日日曜日

EOSシステムをピント調整

手持ちのEOSシステム一式をピント調整に出しました。たまたま今回仙台に行く用事があったので、仙台のサービスセンターに出し、宅配してもらうことに。今回はそういうお話です。




この箱は、宅配してもらった時の段ボール箱です。


過去の経験から、キヤノンのサービスには全幅の信頼を寄せている私ですが、仙台のサービスセンターは、正直ちょっと……でした。
トラストタワー15階という高層階にあるとか、ビル入り口がちょっと入り辛い印象があるとかはどうでもよくて、肝心なのはスタッフの質です。

ネットの事前情報では、「保証期間内のレンズはピント調整無料」と聞いており、そのつもりでいたのですが、いざ出してみると

「有料です」

とのこと。

「保証期間内でも有料ですか?」

と改めて尋ねても

「ピント調整は保証期間内でも有料です」

との回答(一切の迷いなく即答)でした。
そのときは「そうなのかぁ、まあ、色々無料じゃ成り立たないこともあるよなぁ」と思って、レンズ1本1000円の調整代金でお願いすることにしたんです。
で、必要書類に住所氏名を記入している時に気づきました。

カウンターの奥の壁に、ピント調整代金の一覧表が貼ってあるじゃありませんか。そしてそこには、「保証期間内:無料」と書いてあるじゃないですか!!!
これはおかしいと思い、再度スタッフに確認してみると

「ピント調整はレンズ1本1000円なんですよね、保証期間内でも?」

「はい、そうなっております」

「あそこに、保証期間内は無料と書いてありますが、それは違うんですか?」

「えっ」




えっ、じゃねえよ、えっ、じゃ。




「しょ、少々お待ちください」

と奥へ引っ込むスタッフ。そして数十秒後、

「保証期間内であれば無料でやらせて頂きます」

との回答でした。


いやぁ、やっぱり保証期間内は無料だったか。よかったよかった……って、おい!
これ、割と由々しき問題だとは思いませんか? もし私が一覧表の存在に気づかなかったら余計にお金を取られていたことになります。現にそういう方がいらっしゃったかもしれませんし、あるいは疑問に思っても言い出せなかったりするケースだってあり得ます。金銭の授受が絡む問題なのですから、こういう点はしっかりやってもらわなくては困ります。

また、件のスタッフは、「お預かりは1週間ほどになります」と言っていたのが後になって「2週間ほどになります」と変わっていたり、メンテナンス後の品物の受け取り方法を確認しなかったり(勝手に「来店受け取り」にされていました。カメラを受け取りにまた仙台まで来いってか?)と対応があまりにお粗末でした。カメラという高額な品物を預けている手前、文句も言えませんでしたが、はっきり言って、ひどいです。私は過去に新宿や銀座のサービスセンターを利用したことがあるため、凡そどういう流れで話が進んでいくのか把握していましたから異常に気づけましたが、仙台のサービスセンターしか知らない人の場合は……どうなっちゃうんでしょうね……へたすりゃそのまま顧客が離れていきますよ。


一応、スタッフの方の名誉のためにも名前や性別、年齢(外見から判断)などは明かしませんが、とにかく仙台のサービスセンター利用時は注意が必要かもしれません。
新宿や銀座のサービスセンターは大変素晴らしい対応を見せてくださっていただけに、今回のことは本当に残念です。
本件については、キヤノンの方にもアンケート調査を通じて連絡してありますので、今後改善されることを祈るばかりです。


で、待つこと約10日、冒頭の写真の通り、段ボールに梱包されて家に届きました。開封するFig.1のようにラップ状のフィルムで固定されていました。


Fig.1 カメラ・レンズ固定



ちなみにこれを見て私が「マニアックなAVみたいだなぁ」と感じたのは言うまでもありません。どうでもいいですが。



さて、文句はここまでにして、ピント調整を終えての感想ですが……これはもうさすがの一言につきます。あの50mmF1.2さえ、見事なジャスピンですから恐れ入ります。ここまでカリッカリに解像すると本当に気持ちいいですね。なんでも巷には「買ったばかりの新品レンズをその足でサービスセンターに持ち込み、ベストピント調整を依頼する」なんていう人がいるとかいないとかまことしやかにささやかれていますが、真偽(とモラル?)はともかく、やりたくなる気持ちは凄く分かります。それくらいくっきり解像しますし、何より「メーカーお墨付きのベストピント」なわけですから安心して使えるというのはとても大きいと思います。

では一例をば。以下の写真はすべて絞り開放です。


Fig.2 ヘッドホン(EF100mmF2.8L)



AKGのヘッドホン、K601です。ピントはMade in Austriaの文字に合わせています。掲載した画像はリサイズしていますが、等倍では文字のプリントの厚みまで分かるほどくっきりと写っています。

別のレンズではどうでしょうか。


Fig.3 桜(EF50mmF1.2L)


Fig.4 桜(EF50mmF1.2L)


Fig.3と4はともに50mmF1.2Lです。購入時、50mmF1.2は後ピンでしたが見事に修正されています(絞り解放なので描写はソフト気味ですが)。ところで余談ですが、この日は風が強く、被写体ブレの方が深刻でした。ちょっとの風で花が揺れ、すぐに被写界深度外に出てしまうので……。

もう一つ例を出しましょう。


Fig.5 チューリップ(EF70-200mmF2.8L)


Fig.6 桜(EF70-200mmF2.8L)



Fig.5と6はEF70-200F2.8Lでの撮影です。F2.8解放からでもカリッカリの描写はさすがの一言につきますね。

ということで、私の有するEOSシステムは全てベストピントに調整されたというわけです。満足満足。


あ、道具にばかり頼りきりで腕を磨こうとしないのが私の悪いところなのですが、それは自覚があるので教えてくれなくても結構です。


ところで全く関係ないのですが、桜の写真撮影って私は凄く苦手です。というのも、どう撮ってもありきたりな写真になってしまうんですよねぇ。例えばFig.4とか6のような写真ってよく見るじゃないですか。でも、これだったら近所の桜だろうが遠出して撮った桜だろうが同じなわけです。風景と絡めて撮りたいなぁ、と漠然と思って入るんですが、いざやってみるとどうしてなかなか上手く行かなくて……まあ、要するに私が下手だってことです。はい。

0 件のコメント:

コメントを投稿