2015年2月22日日曜日

think TANK Photo エアポート・ナビゲーター購入

以前から結婚式撮影に備えた機材の確保に向けて動いていましたが、これでとうとう全てのピースが集まりました。

機材運搬用のカメラバッグです。





今回は、こいつについて紹介するお話です。





シンクタンクフォトのエアポート・ナビゲーターです


Fig.1 エアポート・ナビゲーター



さて、数あるカメラバッグの中から何故こいつを選んだのかというと、理由はいろいろあるのですが、一言につきつめるなら「現時点での要求をもっとも満たしているバッグだったから」ということになるでしょうか。

まずはバッグ選びで私が重視したポイントから。

・カメラバッグ(カメラの収納を想定して作られたバッグ)であること

・口はファスナーで開閉(フラップやマジックテープは絶対にNG)

・大容量であること

・機材を取り出しやすいこと

・結婚式会場にも持ち込める外見

・ノートPC、小物収納のポケットがあるとなお良し


まず第一の「カメラバッグであること」について。後の条件である「結婚式会場にも持ち込める外見」と重なりますが、無難な外見のカメラバッグって結構少ないんですよね。だったらいっそ、普通のバグにインナーケースだけ買って入れるという手もあるわけです。しかしその場合、バッグ内でのインナーケースの固定ですとか、外部からの衝撃への不安、整理整頓……といった懸念があります。特に今回は大荷物ですから、丁度いいバッグと丁度いいインナーケースをチョイスするというのは却って面倒そうです。なので「やっぱりカメラを収納するならカメラバッグだな」と。

ただし、良さそうなカメラバッグであってもマジックテープで口を止めるのはNGです。今回持ち込むのは結婚式ですし、そうでなくても静かな場所でテープをバリバリやるのは気が引けます。また、取りだし口がフラップになっているバッグもありますが、これもNGです。万が一バッグをひっくり返したらと思うと……ああ恐ろしい。安全面から考えても、やはりファスナー開閉一択でしょう。

大荷物なので大容量であることは当然ですが、それと同時に機材が取り出しやすくないと困ります。私が想定している使い方としては、カメラはバッグ内に入れて自分の席の脇においておき、必要な時にカメラをバッグから出して離席・撮影し、終わったら着席してカメラはバッグに戻す、というものです。首にずっと掛けているのは重すぎるので論外として、テーブルの上に出しっぱなしにしておくと汚れたり落下したりという危険があります。また、子供の出席者がいる場合、勝手に触られても嫌なので、普段はバッグに仕舞って足元にでも置いておくのが良いでしょう。
そうすると、自ずと機材が取り出しやすくないと困ります。また、予備と思っていた機材がいざ必要になった時なども、スムーズに取り出せればよりグッドです。予備の機材というのは大抵バッグの奥の方に追いやられてしまいますから、いざというときにすぐに出てこなかったりするんですよね。

そして、カメラ機材は当然として、PCや替えのバッテリー、充電器くらいは収まってほしいところです。カメラバッグとは別に着替え等のかばんも持って行きますから、絶対というわけではありませんが、カメラ関係はカメラ関係で一つにまとまっていた方が良いのは言うまでもないことでしょう。


そういうわけで全ての条件を満たすバッグが無いかとネットの海を漂う日々を過ごしていたところ……ありましたありました、それがこのエアポート・ナビゲーターです。


このバッグは色々かゆい所に手の届く優れモノなのですが、その中でもとりわけ特長的なのが2方向からバッグ内にアクセスできるという点です。

多くのスーツケース型バッグは側面からしかアクセスできず、そのため機材の出し入れに際してはどうしてもバッグを大きく広げる必要が出てきます。見ていてスマートではないですし、周囲にも気を遣いますよね。

その点ナビゲーターは天井方向も開くため、カメラの出し入れがスムーズです。しかも丁度2台分のスペースがあり、複数のカメラを所持している場合も対応可能です。


Fig.2 バッグ開閉部をフルオープン



もちろん側面からも内部にアクセスできるので、頻繁に使用するカメラはバッグ上面から、そうでないものは側面から取り出せるようにしておけるので使い勝手はかなりいいです(Fig.2)。


ただし、二方向からのアクセスが可能になっているがため、一部、強度的に不安な部分があります。特に、機材を満載した状態でバッグ上面の取っ手で持ち上げると、非常にヤバイ感じでファスナーに負荷がかかります(Fig.3)。多分、あまり負荷がかかるとファスナーがぶっ壊れます。


Fig.3 ファスナーに負荷が……



もっとも、このバッグには肩掛け用のストラップが付属しているので、これを持つようにすれば問題にはなりません。

また、Fig.4の通りキャスターが付いているのも選んだ理由の一つです。


Fig.4 タイヤ(接地部はゴム製)



タイヤは2輪で、ハンドルを伸ばし引きずって移動させるタイプです。ハンドルはラバーで覆われており、グリップ感のある手触りで質感は高いです(Fig.5)。が、その一方でパイプ部分の造りは結構華奢で、剛性感が不足しており安っぽい印象があるのは否めません。


Fig.5 ハンドル



バッグ底面の接地部は、握ることも想定しているのであろう形状です。これで重いバッグでも安定して持ちあげられます(Fig.6)。


Fig.6 バッグ底面



また、先にも軽く触れましたが、ナビゲーターにはショルダーストラップが付属しているため、人混みや不整地では肩掛けバッグとしても使えます。バッグ自身の重さが4kg程度、それに機材の重さがプラスされますので決して軽くはありませんが、緊急回避程度であれば何とかなるはずです。
この肩に掛けられるという点は私にとって結構重要でして、おかげで汚れた地面でバッグを引きずらずに済みます(樹脂製なら汚れたら拭けば綺麗になりますが、布だとそうもいきませんし)。それに、人混みの中で引きずっていると思いがけず他の人に蹴られてしまったり、ぶつけてしまったりと迷惑になる恐れもあります。
肩から提げるストラップが付属しているナビゲーターは、そういう面でもとても優秀だと思います。


唯一不安なのは、ゴロゴロ転がした際の振動がカメラにどう影響するかですが、これは問題ないと自分に言い聞かせることにしました。振動が気にならないと言えばうそになりますが、じゃあ普段の日常生活からカメラの振動には気を遣っているのかというと別にそうでもないわけです。なのにスーツケースのキャスターの振動だけはアレコレ心配する……というのもおかしな話でしょう。第一、車やバイクの荷台に乗せて運ぶ場合は(特にバイク)、ほとんど常に振動下に置かれているわけですし。しっかりクッション材を詰めておけば大丈夫……と思うことにしました。


早速、結婚式の撮影を想定して機材を詰め込んでみました(Fig.7)。


Fig.7 収納・側面から



Fig.7の中身は

①:5Dmark3 + sigma 50mmF1.4
②:EF24-70mmF4L
③:70D + EF70-200mmF2.8L
④:エネループの充電器
⑤:600EX-RT (2台)
⑥:sigma 35mmF1.4
⑦:替えの電池など
⑧:バッグ付属のレインカバー

です。また、写真には写っていませんがノートPC収納部にはsurface pro2を入れ、この状態で総重量は13kg弱(バッグ含)になります。上から見るとFig.8のような感じです。


Fig.8 収納・上面から



OP/TECHのストラップが結構邪魔です。邪魔なだけならまだしも、プラスチックのコネクタ部が背面液晶に当たってしまうのは計算外でしたね……。


内部のクッションを全部出してしまえば、Fig.9のように普通のスーツケースとほとんど変わりありません。1,2泊程度の荷物ならば収まってしまうでしょう。ちょうど出張などに使うスーツケースが欲しいと思っていたところですので、どちらにも使えるバッグとして考えればお買い得です(そうか?)。


Fig.9 最大スペース



大きさは、ドールが一体入るくらいですね(Fig.10)。

Fig.10 ちふみちゃんを入れてみた



内部のクッションはさらに丸ごと外すこともできます……が、この状態は実用的ではないですね。クッションが汚れた時に外して洗濯するための機能だと思います(Fig.11)。


Fig.11 クッションを全て外す



さらに、ファスナーの金具はスリーブ内に収められるようになっており、機材に傷が付きにくいよう配慮までされているという親切設計です(Fig.12、Fig.13)。


Fig.12 天井部蓋裏のファスナー


Fig.13 内部クッションを固定しているファスナー



特にFig.12のファスナーは、バッグを閉じるとカメラの背面液晶付近に当たる部分なので、これはありがたい気づかいです。


外部の収納としては、左右にペットボトルを入れられるポケットがあるのに加え、上蓋部分にも小さなポケットが2か所あります。一つはチケットホルダーとして(Fig.14)、もう一つは時間つぶし用の本の収納として(Fig.15)利用できそうです。


Fig.14 チケットホルダー的なポケット


Fig.15 新書サイズまで入る



で、気になるお値段ですが、税込3万7800円でした。カメラバッグとしてはもちろん、クッション材を外せば普通のスーツケース的にも使えるので、そこまで高額というわけでもないと思います。作りもしっかりしていますし、品質相応の価格かな、と。ただし、ハンドル部のパイプがチャチなのはマイナスですけれど。

ちなみに、価格.comを見てみると2万5000円以下だった時代もあったらしく……悔しいっ!







おまけ



イヤッッホォォォオオォオウ!


ストン

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